『私の中のロリコンおじさんに負けた話』
昨日見た夢の話なんですが、なかなか印象深い内容だったのでこうして記録として残そうと思います。
それはとあるデザインコンクールでの出来事。
80組ほどが参加していたコンクールに
私は友人と二人一組で参加していました。
第1回戦
お題は「お花のワンピース」
審査員になるのは3〜5歳位の女の子。
この子が可愛い!OK!としたグループが第2回戦に進むことができるというルールでした。
スタートの合図が鳴り、
それぞれの組が作業を開始します。
私達も早速
デザインを決め、材料を用意し、布を裁断してミシンで縫います。
私達が作ったのは、沢山のフリルとレースを使用したロリータ風のワンピース。
少し時間がかかってしまいましたがしかし、納得のいく大満足の仕上がりでした。
意気揚々と、いざ審査員の元へ。
審査員の元ではすでに、先に完成したグループが審査を受けていました。
しかし!
驚いた事に全てのグループが不合格!
一見とても可愛らしいワンピース達でしたが、どうやら審査員のお気に召さなかった様子。
「違う。これじゃない。」
頑として首を縦に振らない審査員。
斬っては投げ、斬っては投げられていくワンピース達。
合格できなかったグループは急いで作業場に戻り二着目のワンピースに着手していきます。
その様子を順番を待ちながら眺めていた私達は不安にかられます。
だって自分たちがこれ以上ないと思う最高傑作のワンピースが不合格だったとしたら?
次はどれほどのものを作ったらいいのだろうか。
そんな私達の心配をよそに、ついに審査の順番が回ってきました。
「お願いします!どうか合格しますように!」と
思わず神に祈る私達。
ですが、残念ながらその祈りは受け入れられることはなく
審査員の少女は首を横に振って
「違う。これじゃない。」
と言いました。
嘘だろ....と驚愕する私達。
じゃあ
「どういうお洋服がイイ?」
と私は尋ねます。
すると審査員は答えました。
「うーんと、犬夜叉みたいなやつ!」
\\\犬夜叉みたいなやつ///
この子は一体何を言ってるのだろうか?
お花のワンピースを作るというのに、犬夜叉とは?
私達は頭にはてなを浮かべながら作業場へ戻ります。
この時既に、二着目が完成したグループが再び審査を受けるため待機し始めていました。
これはそろそろ合格者が出てしまうだろうな〜なんて、私達はもはや諦めムード
審査員のヒントも訳がわからず、
「まぁ子供のいうことだから、わかるはずないよね」
なんて次の作品に手をかけることもなく愚痴をこぼすばかり。
その時!
件のロリコンおじさんが登場。
その様子は見るからにそっちの人だろうなというような風貌で
(具体的にいうとメガネをかけ、小太りで、少し薄くなり始めた頭髪、黒いキャラ物Tシャツにカーキのハーフパンツ、大きめのリュックに首から下げたニコンの一眼を構えている)
審査員にワンピースを着せて撮影をしているのです。
その様子はとても!
そう、とても目立つ!!
自然とそちらを眺めていた私達ですが、その様子をみて若干引き気味。
なんだあの人たちは....
私達は彼らに対して嫌悪感すら抱いていました。
しかし、なんと審査員の少女は彼らの作ったワンピースをとても満足気に嬉しそうに着ているのです!
しかもそのワンピース
全然お花のワンピースじゃない!
(なんでーーー??)
と心の中で叫びました。
緑のサテンを使った、さながらプリンセスの様な、魔法少女のような、もこもこのワンピースドレス。
「やっぱり子供の考えることなんてあてにならない!なんだこの仕様は!不公平だ!不条理だ!」
と、私達は大いに怒りました。
この時私達は侮っていたのです。見下していたのです。
子供だからと。気持ち悪いおじさんだからと。
(自分は本当に性根が曲がっているなと思いました。)
しかし、ここで私達は思い知らされる事になります。
本当に正しいということは何たるかを。
それはすぐにわかるのでした。
審査員が緑色のドレスの肩部分に触れ、取り付けられていたスナップボタンを外すと....
なんということでしょう!
服が裏返り現れたのは、
クリーム色や黄色、パープル、ピンク、オレンジなど、カラフルでたくさんの花が咲いたワンピース
バルーンのように膨らんだもこもこのドレスの正体は、まさにこの変身するお花のワンピースだったのです!
これには目からウロコがポロリ。
(犬夜叉も特定の条件下で白髪の犬耳から黒髪の人の姿に変身するんですよね。
もし子供がそのシーンだけ記憶して其れを犬夜叉であると認識していたのであれば、先刻のヒントは成る程なわけです。)
見ていた人が思わず感嘆の声をもらすほどに
それを着た少女の愛らしいこと。
そう。
ロリコンおじさん達は分かっていたのです。
少女を笑顔にする方法を。
どのような服が好み、求めていたのかを。
彼らはそれを理解し、そして形にしたのでした。
完璧なチームワークと高い技術をもって。
こうして、私達の得意げに高く伸びた鼻はへし折られ、凝り固まった思い込みや偏見は粉々に砕かれたのでした。
完全なる敗北。
技術だけではなく、私達は気持ちの時点で負けていたのです。
途中、私達は諦めていました。
こんな問題解けるはずがないと、投げ出し、拗ねて、いじけていました。
後から思うと、その事はとんでもなく情けなくて、恥ずかしくて、そしてなりよりとてつもなく悔しかったのでした。
(本来なら悔しいと思う事すらおこがましいほど、
私達はちっぽけで愚かではありますが。)
といっても
これはあくまで夢の中の話なので、
それこそロリコンおじさんの発想も私の中の私の一部ではあります。
でも、私は私の中のロリコンおじさんに負けたのでした。
夢はここで終わり目が覚めました。
起きてからも依然として心には悔しさが残り、モヤモヤとやりきれない思いを抱えていました。
しばらくその夢を回想して、考えを巡らせているうちに、あることに気づきました。
それは、
「私は彼らに負けてとても悔しい思いをして物凄く辛かった。けれど、そこでもう一度やりたい!と前向きになることができた」
という事です。
今の自分は決して人から褒められるようないい人間ではありません。
むしろ最低のクズ人間だと自己評価していました。(実際夢の中でも偏屈で頑なで愚かで卑しい様子がでていましたし。)
しかしこの夢をみたことで、本当の自分と向き合うことができ、また知ることが出来ました。
意外にも本当の自分はあながち捨てたものではないなぁと思いました。というか気付かされました。
自分の中の良くないところをガツンと指摘されて、思い知ったのです。
まだまだ自分は未熟者なのだと。
人は苦しい思いをしないとなかなか学ばない生き物ですね。
この夢を教訓にして
今後は良くないところは改めて、より良くなるように努めようと思います。
日々精進。
とても前向きになれる感慨深い夢でした。
以上
ご静聴ありがとうございました。
臨太郎。