関西弁による中国語会話
それでは関西弁による中国語講座を始めましょう。
まずは中国旅行から始めるで!!
まさやんの初めての中国旅行。上海に到着。飛行機の中でトイレに行きそびれたので
空港で早速トイレを。 でもそこは漢字の世界。しかもその漢字が簡体字という簡略した漢字で
何が書いてあるかさっぱりわからない。
「困ったなー。誰かに聞かんとあかんな。」
”すんまへん、トイレどこにおます?”
これを中国語で言うと
”请问,洗手间在哪里?”
です。読み方は
チンウェン シショウジェンザイナーリ 、
ネイティブの発音は下記を参考にしてや。
まずは中国旅行から始めるで!!
まさやんの初めての中国旅行。上海に到着。飛行機の中でトイレに行きそびれたので
空港で早速トイレを。 でもそこは漢字の世界。しかもその漢字が簡体字という簡略した漢字で
何が書いてあるかさっぱりわからない。
「困ったなー。誰かに聞かんとあかんな。」
”すんまへん、トイレどこにおます?”
これを中国語で言うと
”请问,洗手间在哪里?”
です。読み方は
チンウェン シショウジェンザイナーリ 、
ネイティブの発音は下記を参考にしてや。
総経理と呼ばれて -- 新天地 --
第1章 <新天地>
安居を乗せた全日空便は上海浦東空港に到着した。彼はイミグレーション通過した後、足早に出口へ向かい、迎えの社用車に乗り込んだ。
「你好,副总(こんにちは、副社長)」。
運転手に「副社長」と呼ばれたことに対して、どこか照れくささと同時に沸き立つ高揚感を覚えるのであった。
空港からまっすぐ続く高速道路を走り、しばらくすると雄大に蛇行する黄浦江(ホアンプジャン)が現れ、コンテナーを乗せた大型貨物船が行き交い、視線を遠くへ移すとうっすらと外灘(ワイタン)の街並みが見える。 安居が一番上海のダイナミズムを感じる景観の一つである。 車は上海市内の大動脈である延安西路の高架を走り、両側に立ち並ぶビル街を通り抜け、郊外に入っていく。華やかな市内中心とは打って変わり、埃まみれの街並みに、垢抜けない服装をした人々を横目に、目的地の上海美装有限公司に到着した。
車から降りた安居が最初に案内された事務所には、東京の本社から派遣されている当公司社長の片桐が苦虫を噛んだような表情で社長椅子に座っていた。
「片桐先輩、お疲れ様です。本日よりこちらでお世話になりますので宜しくお願いします。」
と挨拶したものの、かすかに頷いたような素振りを見せたかと思うと、そのまま無視を決め込んでしまった。
安居と片桐はもうしばらく前から口も利かないような険悪な間柄になっていた。1年半前、社の重要なプロジェクトに、本来なら片桐が起用されるところ、専務の一声で安居が担当することになった。あきらかに片桐が安居より力量面で勝っているのは、安居本人も含め社内の全てのものが認めるところであった。男の嫉妬は女のそれよりも激しい、とはどこかで聞いていたが、これほど赤らさまなものかと安居は愕然とする思いで初日を迎えた。
「どうしてあんな役立たずを送り込んだんですか!」
片桐の激高した声が別室にいる安居の耳まで届いた。どうやら本社の役員に電話で抗議しているらしく、安居を送り返さないのであれば自分も、技術の尾崎さんも一緒に止めますよ!というような脅しに近い内容である。成長著しい上海という大舞台で活躍するという安居の夢が、実現と同時にもろく崩壊していくのを、初めての土地で相談相手も誰もいない彼にはただじっと見守るしか手立てがない。
数日後、安居が朝出勤すると、先に来ていた片桐がいきなり安居に向かって、
「勝手にしやがれ!」
と怒鳴りながら、何やら忙しく身の回りを整理している。安居は何のことかわけがわからず、とりあえず本社に電話して事情を聞いてみた。
「片桐くんには我が社を去ってもらうことになった。」
会社は今回も片桐を選ばす、安居を選んだのだ。ドアがバタンと大きな音を立てて閉じられた。片桐の乗せた社用車が遠のいていく。日本から派遣されてきた技術者の尾崎も帰国の支度をしている。彼もいなくなるとこの200人あまりの会社に日本人は安居ただ一人になる。
第2章 <予兆>
上海美装は日中合弁企業として設立された。出資比率は日本側51%、中国側49%。中国側は設備等の現物支給、日本側は主に資本を投入。総経理(会社運営の実質責任者=社長)は片桐、副総経理には現地の高紅(ガオホン)。董事長(会社のオーナー)は本社の荒川、董事(大株主)は李軍(リジュン)。人材やノウハウは完全に中国側に依存していた為、実質的に工場を支配しているのは、董事の李軍とその妻高紅。むろん片桐にとってそのような状況がおもしろいわけは無く、彼らとしばしば対立することになる。片桐は懸命に本社と水面下のやりとりをした結果、中国側の株式を全て買い上げ、李軍を追い出し、晴れて日本独資の会社にしたのである。とはいうものの、初めからノウハウと人材は中国側に完全に頼っていた為、李軍を追い出したほかは以前と全く同じ体制だ。
片桐が去った後、中国側の高紅が総経理、安居が副総経理の新体制となった。安居は先に述べた対立の経緯などはほとんど聞かされておらず、何も知らない状態でやってきたので、中国側も概ね安居を歓迎して副社長に迎えた。しばらくは融和ムードの中で月日が過ぎていった。そんな中、いきつけの虹橋地区の日本料理屋で日中のコンサルタント業をしている山崎という日本人の男と知合う。
「どんなお仕事をされているんですか?」
と山崎が尋ねる。
「レディースウェアの生産会社の総経理をしています」
「ほう、お若いのに大変ですね・・」
どこか心配そうな様子で山崎がつぶやく。それから安居は山崎にこれまでの会社での出来事などを手短に伝えた。 すると突然、
「彼らに乗っ取られるかもしれんですな。」
「えっ?」
「抜本的治療が必要かもしれません。」
安居は何のことか訳が分からず、少し不愉快な気分になったが、とりあえずお近づきのしるしに、名刺交換だけはしておいて別れた。
安居を乗せた全日空便は上海浦東空港に到着した。彼はイミグレーション通過した後、足早に出口へ向かい、迎えの社用車に乗り込んだ。
「你好,副总(こんにちは、副社長)」。
運転手に「副社長」と呼ばれたことに対して、どこか照れくささと同時に沸き立つ高揚感を覚えるのであった。
空港からまっすぐ続く高速道路を走り、しばらくすると雄大に蛇行する黄浦江(ホアンプジャン)が現れ、コンテナーを乗せた大型貨物船が行き交い、視線を遠くへ移すとうっすらと外灘(ワイタン)の街並みが見える。 安居が一番上海のダイナミズムを感じる景観の一つである。 車は上海市内の大動脈である延安西路の高架を走り、両側に立ち並ぶビル街を通り抜け、郊外に入っていく。華やかな市内中心とは打って変わり、埃まみれの街並みに、垢抜けない服装をした人々を横目に、目的地の上海美装有限公司に到着した。
車から降りた安居が最初に案内された事務所には、東京の本社から派遣されている当公司社長の片桐が苦虫を噛んだような表情で社長椅子に座っていた。
「片桐先輩、お疲れ様です。本日よりこちらでお世話になりますので宜しくお願いします。」
と挨拶したものの、かすかに頷いたような素振りを見せたかと思うと、そのまま無視を決め込んでしまった。
安居と片桐はもうしばらく前から口も利かないような険悪な間柄になっていた。1年半前、社の重要なプロジェクトに、本来なら片桐が起用されるところ、専務の一声で安居が担当することになった。あきらかに片桐が安居より力量面で勝っているのは、安居本人も含め社内の全てのものが認めるところであった。男の嫉妬は女のそれよりも激しい、とはどこかで聞いていたが、これほど赤らさまなものかと安居は愕然とする思いで初日を迎えた。
「どうしてあんな役立たずを送り込んだんですか!」
片桐の激高した声が別室にいる安居の耳まで届いた。どうやら本社の役員に電話で抗議しているらしく、安居を送り返さないのであれば自分も、技術の尾崎さんも一緒に止めますよ!というような脅しに近い内容である。成長著しい上海という大舞台で活躍するという安居の夢が、実現と同時にもろく崩壊していくのを、初めての土地で相談相手も誰もいない彼にはただじっと見守るしか手立てがない。
数日後、安居が朝出勤すると、先に来ていた片桐がいきなり安居に向かって、
「勝手にしやがれ!」
と怒鳴りながら、何やら忙しく身の回りを整理している。安居は何のことかわけがわからず、とりあえず本社に電話して事情を聞いてみた。
「片桐くんには我が社を去ってもらうことになった。」
会社は今回も片桐を選ばす、安居を選んだのだ。ドアがバタンと大きな音を立てて閉じられた。片桐の乗せた社用車が遠のいていく。日本から派遣されてきた技術者の尾崎も帰国の支度をしている。彼もいなくなるとこの200人あまりの会社に日本人は安居ただ一人になる。
第2章 <予兆>
上海美装は日中合弁企業として設立された。出資比率は日本側51%、中国側49%。中国側は設備等の現物支給、日本側は主に資本を投入。総経理(会社運営の実質責任者=社長)は片桐、副総経理には現地の高紅(ガオホン)。董事長(会社のオーナー)は本社の荒川、董事(大株主)は李軍(リジュン)。人材やノウハウは完全に中国側に依存していた為、実質的に工場を支配しているのは、董事の李軍とその妻高紅。むろん片桐にとってそのような状況がおもしろいわけは無く、彼らとしばしば対立することになる。片桐は懸命に本社と水面下のやりとりをした結果、中国側の株式を全て買い上げ、李軍を追い出し、晴れて日本独資の会社にしたのである。とはいうものの、初めからノウハウと人材は中国側に完全に頼っていた為、李軍を追い出したほかは以前と全く同じ体制だ。
片桐が去った後、中国側の高紅が総経理、安居が副総経理の新体制となった。安居は先に述べた対立の経緯などはほとんど聞かされておらず、何も知らない状態でやってきたので、中国側も概ね安居を歓迎して副社長に迎えた。しばらくは融和ムードの中で月日が過ぎていった。そんな中、いきつけの虹橋地区の日本料理屋で日中のコンサルタント業をしている山崎という日本人の男と知合う。
「どんなお仕事をされているんですか?」
と山崎が尋ねる。
「レディースウェアの生産会社の総経理をしています」
「ほう、お若いのに大変ですね・・」
どこか心配そうな様子で山崎がつぶやく。それから安居は山崎にこれまでの会社での出来事などを手短に伝えた。 すると突然、
「彼らに乗っ取られるかもしれんですな。」
「えっ?」
「抜本的治療が必要かもしれません。」
安居は何のことか訳が分からず、少し不愉快な気分になったが、とりあえずお近づきのしるしに、名刺交換だけはしておいて別れた。