12人の優しい日本人

1994年 日本

塩見三省 相島一之 他



日本にもし、陪審員裁判(裁判員裁判)の制度があったら…

早く終わらそうと意見を合わせる者、

自分の意見を曲げない者、

人の意見に左右されまくる者、

などなど…日本人はどうするのか。






今でこそ裁判員制度が有名で

私たちもその可能性があるわけで…

20年も前にその発想があったとは。

もともとは舞台の話だったために、

映画にしたところでは柱がほとんど変わらず、

少し飽きるかな…ってとこ。

三谷幸喜の発想力と時代観察能力は

見習えるものなら見習いたい!



ってことでいつものお決まり…。

1、日本人の特徴と日本人の面白さ。12人の日本人の個性が登場人物の言動で表現されていた。キャラクターも覚えやすい特徴があった。

2、20年ほど前だが、服装などがとても昔の印象をもたらせた気がした。
作者はその当時では考えられなかった、陪審員裁判を題材にしているので未来を予言しているようだった。

3、舞台劇のようで、日本人の特色をよく映している映画だと思った。まず、最初の人の意見に合わせてしまうところが共感できる点。呆気なく話が終わるかと思いきや、物語を引っ掻き回す人物が登場し、その登場によりさらに日本人の特徴がまた強調される。また、陪審員裁判が現在の裁判員制度そのものでとても驚いた。その当時にはなかったはずなのに、今の私たちが見てもとても理解しやすく、実際もこのように行われているように思える。まさに時代を予測していたかのような展開であった。

映画が見終わって考えてみると、12人全員の特徴をちゃんと覚えていた。そんな映画は今までなかったように感じた(私があまり映画を見て来なかった整だと思いますが…)。どのキャラクターも面白くて、あるあるだなーと共感して見る事ができた。




日本人のあるある話でした!

ciao.