月うさぎの話

『昔、あるところにうさぎときつねとさるがおりました。
ある日、疲れ果てて食べ物を乞う老人に出会い、3匹は老人のために食べ物を集めます。
さるは木の実を、きつねは魚をとってきましたが、うさぎは一生懸命頑張っても、何も持ってくることができませんでした。
そこで悩んだうさぎは、「私を食べてください」といって火の中にとびこみ、自分の身を老人に捧げたのです。
実は、その老人とは、3匹の行いを試そうとした帝釈天(タイシャクテン)という神様。帝釈天は、そんなうさぎを哀れみ、月の中に甦らせて、皆の手本にしたのです。』