夏休みに入って | 私の小説集

私の小説集

色んな小説を書いていきます。シリーズものや短編集など様々書いて行けたらいいな。
※盗作はやめてください

翌日、ベッドから起きたケンタウロスは夏休みで里帰りしたことを思い出した。普段着に着替えて階段を降りるとそこには両親が既に起きていた。母は朝食の準備をしていて、父は新聞を椅子に座って読んでいた。
ケンタウロスは洗面台で顔を洗い、髪の毛をとかすとダイニングに入った。
「おはよう。」
ケンタウロスが両親と挨拶を交わしていると妹が起きてきた。
「あら、メイシーちゃん。後でお着替えしましょうね。」
パジャマの妹を見て母がにっこり笑った。
そして朝食を済ませて出かける準備を終えると父が玄関の鍵をかけた。
「水族館に出発だぞ!」
「わーい。」
そして父の運転にて車に乗り込むと家を後にした。暫くして水族館に着くと妹はパンフレットを手に真っ先に車から降りた。
「メイシー、走ると転ぶから危ないわ。ゆっくり歩きなさい。」
母が車から降りて妹に注意をした。
「はーい。」
そしてケンタウロス達4人は歩いて水族館の中へと入った。水族館の中には色々な種類の魚がいて水槽の中を泳いでいた。
「マンタだ。」
妹がお目当ての魚を見つけて駆け出した。
「どうやらイルカショーは午前の部と午後の部に分かれてるらしいな。午後の部にするか!」
父がパンフレットを見て母とケンタウロスに告げた。
「OK!」
ケンタウロスは短くそう答えると妹のところへ駆けて行った。
暫く魚を見て時計を見たときにはもうすぐお昼になるところだった。
「そういえば水族館の上にレストランがあったな。そこで食べよう。」
父の提案で水族館の上のレストランで食事をすることにした。
「おいしいね~。」
いつしか家族との会話も弾みだんだんと楽しくなってきた。
そして午後はイルカショーを見た。イルカの迫力に妹が目を丸くしていた。そんな大迫力のショーを見てケンタウロス達は車に乗って家に帰っていった。こうしてケンタウロスの夏休みは開けたのである。