メスイグアナのロッキーは1ヶ月以上も何も食べず、水だけ飲む生活だった。あんなに食いしん坊だった娘が、食べ物を拒否するんだから心配で仕方なかった。それでも臨月の体型は手足は細くなってもお腹はパンパンで、体が重そうにノタノタ歩く。
それが40個卵を産んだ後は…
気の毒なほどガリガリに痩せて、まさに
骨皮筋衛門((((゜д゜;))))
しかし、この骨と皮のイグアナはメッチャ元気だ。体が軽いことに自分でもビビり気味で、部屋中、タタタタタ…と走り回り、色んな所に登っては降り…まるで楽しんでいるようなはしゃぎっぷり
「やだアタシったら何て身軽なのかしら」
「楽勝ねここ登っちゃおうかしら」
何だか表情もスッキリしたようだ。出産は病気ではなく、健康なメスイグアナの生理現象なんだなあと改めて思う。食欲が元に戻ったことはいうまでもない
ロッキーは大切な子孫である卵を180㎝の高さから産み散らかした。息子がキャッチしなけりゃ全滅だった。そして、1つも孵化しないかも知れない。でも、雑なダメお母さんイグアナだけど、必死で卵をお腹の中で温め、身を削って何も食べずに長い間我慢した。お前はお前なりに頑張ったんだな。ガリガリに痩せて元気に走り回るロッキーを見て、今さらだけど何故か感動している。