文系なのに仕事などで苦手な数学を使わなければならない人は沢山いる。ここで時々登場する女史が、大学の先生達と共同で経済・経営系向けの楽しく易しい数学の本を出版することになったよくありがちな、数学専門家に後ろ指さされるような内容にしたくないと言う
執筆メンバーには数学の専門がいなかった。だからと言って数学の教授に関わってもらうのも難しい。生ヌルイ数学本に関わると出世にマイナスになるからだそれで、出世に興味のない私に原稿の数学内容チェックの仕事が来た。
この仕事をして分かったことは…他の専門の人には、教授と言えども、数学だけは負けないと言うことだ私は数学者としては下の下の下の…ダメダメで、劣等感の塊こんなダメ数学者はクソの役にも立たないから、数学なんかやめちゃえ、と時々考えた。でも、そんな自分の数学が役に立ち喜んでくれる人達がいることが嬉しかった女史は、
「他にも出版の案があるから、一緒にやりましょう」
と、次の仕事の話もふってくる。彼女と組むと本当に楽しい。自分の拙い数学が、世の役に立ち、本と言う形になるなんて。数学やってて良かったと思えたのも、大きな収穫だ今回の報酬は殆ど無いけれど、未来に繋がる作品にするために、大切にやらせて貰おう
私みたいに才能ない者は、数学の発展に関わる能力はないでも、専門外の人が数学に関して気軽に相談できて、そして助けになるような仕事なら身の丈に合っていると思う今日この頃
自分には何が出来るか
そして自分は何がやりたいのか
そろそろ仕事の断捨離始めようかな…