前回は 常世神社と定家神社をご紹介しましたが・・
今回はこちらです
佐野の船橋の歌碑です
かみつけの佐野の船橋とりはなし親はさくれどわはさかるがへ
万葉巻十四 東歌の一首です
我が家から歩いて10分ほどの所にある佐野橋
烏川に架かるこの橋にまつわる歌
この橋にまつわる 悲しい物語です
昔 この橋を挟み 東には朝日の長者 西には夕日の長者と呼ばれる権力者が住んでいました
二つの長者は お互いの権力を誇示し合い対立していました
朝日の長者には娘が 夕日の長者には息子がいました
ある時 二人は橋の上で出会い 恋におちました
親同士は犬猿の仲
二人は親に見つからぬように 夜になったらこの橋の真ん中で会おうと約束をしました
お供を橋のたもとに残し 二人は短くも楽しい時を過ごすようになりました
そんな ある日 娘がいないことに気付いた朝日の長者は召使を問い詰め 娘が夕日の長者の息子と会っていることを知ります
同じ頃 夕日の長者も息子が朝日の長者の娘と恋におちたことを知り・・
長者達は橋の真ん中を両側から切り落としてしまったのです
夜になり 何も知らない二人はいつものように橋を渡ります
暗闇の中 お互いの姿が見えたその時・・
二人の足は宙に浮き 真っ逆さまに川へと落ちていきました
二人はしっかりと抱き合いながら川の流れに消えていき 二度と戻ってはきませんでした
長者達は嘆き悲しみ 二人の供養に この歌碑を建立したと伝えられています
写真のように 今でもこの橋は幅も狭く人と二輪車しか通れない木造の橋です
この橋は 何度架け替えても どんなに丈夫な橋を架けても 台風が通ると橋の真ん中が流されてしまうのです
流されなくても 必ず真ん中がグニャリと曲がって傾いてしまいます
すぐ隣にある電車の橋は傾いたことさえ無いのにです
これは流された二人が今も自分達の無念な気持ちを遺しているからだと・・・
二人が流された後 橋が流れてしまうために昭和の中頃まで渡し舟だった時期があるのだそうですが その渡し舟にも ちょっと怖い話が残っています
その話は・・・
どうしましょう???



