先般の都知事選挙、小池氏の圧勝でしたが、何と言っても話題になったのは、予想に反し2番目となった石丸氏の躍進で、選挙後多くのメディアやネットで取り上げられています。


 今回、石丸氏について掘り下げて論じていきたいと思います。氏は「政治とメディアが1番遅れている」と訴え、政治再建を掲げられましたが、確かに旧態然とした政治の世界は変えていかなくてはならないと感じます。またメディアの選挙後のインタビューでも悪い言葉で言えば、尖っている印象があり、賛否も出ています。


 しかしながら、これだけ若い人の票を取ったのは、そのはっきりとした歯に衣を着せぬ物言いといい、受け答えの頭の回転の速さと本質論を論じる力だと感じます。1番は政治に対する混じり気のない純粋さを人々は感じ取ったのかも知れません。そういえば童顔です。


 私は石丸氏に、いい意味で不良の匂いを感じます。不良は、学校のルールや暗黙の社会常識にとらわれず、良く言えば大人の計算高い、ずる賢い保身を嫌い真っ直ぐに、純粋に信じた事を自身を顧みず、生命をかけても貫き通そうとする姿が浮かびます。それが格好良く、自身はとても出来ないがそういう生き方をしてみたいと感情移入してしまいます。不良映画やドラマが流行る所以です。


 若者は、この石丸氏の心を直感的に感じ取り、共感しているのではないでしょうか。若者の感じる感性は、純粋で優れています。そういう意味では素晴らしい政治家です。


 しかし欠けているところは、他者への共感で有ると感じます。若さ故に自分自身しか見えない。社会は人のつながりであり、正義や善悪も個人の価値観の部分が多い事を知らなければならないと感じます。

 

 自分がぶれない人は、往々にして人を理解せず、逆に他者を慮る人は揺らいでしまうことが多いですが、本当に求められている政治家は、しっかりとした理念・力を持ち、他者を理解し共感できる能力を兼ね備えた人物ではないでしょうか。


 ぜひ氏も経験を積んで純粋さと力と共感力を持った政治家になって欲しいと思います。