松江市の南北を横断するよう
大橋川 と言う川が流れている
宍道湖と中海を結んでいる川だ
松江城は橋の北側にあり
重臣が住み
橋の南側に
雑賀衆が暮らしていた
この
大橋川には
悲しい逸話がある
小泉八雲の話にあったような気がする
この大橋川は何度も流されしまい
その度に復旧するのだが
直に流されてしまう
そんな時
当時の人達が考えるのは
「生贄」
を
神様
又は
怨霊
に捧げ
怒りを鎮撫する
至極、論理的な発想である
人柱 として
橋脚に沈めてしまう
その者の命と他者の幸せ
それを比較し
他者の幸せを選択しただけ
それだけの事であった
そして通行人を数え
該当する順番だった人間を人柱として
神々に捧げる事とした
そして
偶々通りかかったのが
この
源助と言う男であった
この話には前段がある
松江では朝の出掛ける前、一杯茶は
不吉とされる
必ず二杯飲んでから出掛ける
なぜなら
この源助は
出掛ける前にお茶を一杯しか飲まずに
出掛けたのだ
もう一杯
お茶を飲んでから出掛ければ・・・
人柱になるのは源助でなかった
今でも
年配者と同居し朝食を一緒にとる場合
祖父母から
一杯茶は縁起が悪い
といわれている
現在でも
源助柱として
橋の南側に当時の話を記した
柱が立っている
このような話が沢山あるのも
山陰と言われる所以なかも知れない
これからの物語は
この架空の名前
源助
から見た
物語を進めて行くこととする