白い船
バタデン
たたら侍 などを手掛けた
錦織 良成 監督作品の
高津川 を観て参りました。
デジタル撮影が一般なのに
アナログフィルムによる撮影。
画角の奥行までシャープに再現する手法では
映し出せない、ピンぼけ感。
意外にも
映画初主演 と言う、甲本 雅裕さん。
出雲弁と石見弁の違いが分かる男
わたくし、としては、若干の方言が混ざっている感。
まるで、わたくしのよう に感じられました。
分からん感覚かも・・・。
同じく
名バイプレイヤーの
田口 浩正さん との
1分を超える
「なぁ~」と、互いが言い合うだけなのに・・・
涙が溢れて、
やがて
笑顔になれる。
名バイプレーヤー同志でないと
出来ない(かも知れない)
お互いの言い回しの「間」から生まれる
泣かし、笑わせの迫真演技は
本当に素晴らしい!!
(正直、この部分だけでも充分に泣けて、笑えます)
緒形拳さんの息子さん(と言うか、立派になられてて)
緒形幹太さん。
勿論、戸田菜穂さんも。
そして、錦織監督作品 と言えば・・・
奈良岡朋子さん
高橋長英さん などなど。
制作費を掛け、大宣伝を行い、有名な俳優さんを起用する。
でもね・・・
そんな
日常で「見ない振り」 をしている、色々な事を・・・
逆に現実の世界へ戻してくれる。
映画なのでした。
中国地方先行上映です。
全国上映となるのは、微妙かも知れません。
ですが、
主演男優賞に値する
助演男優賞に値する ような
表情一つで感情の変化が伝わる
また、
日常を、普段使いの生活を「如何に演じるのか・・・」
に挑戦された映画とも言えます。
役者さんに、普通を演じさせるとは・・・。
映画 高津川
ご縁が有りますように
