忘れられない日…

今日は４年前に３０歳で亡くなった従弟の命日です。
家から３分くらいの所に住んでいて、弟のように可愛かったとても優しい従弟

当時勤めていた会社に母からの突然の電話…会社になんか電話をかけてきたことの無い母からの
電話にちょっと変な胸騒ぎがしたこと今でも忘れられません。

いつもと違う母に私は「何かあったん？」と言うと母は、「○○ちゃんが…亡くなった」
私は何を言ってるのかよくわからず、ちょうど夕方の仕事の忙しい時間だった為、その時は電話を
切り仕事が終わる定時まで仕事をし母に再度連絡をしました。

電話口から母の泣き声が。。。うそ、うそやろ？？
従弟は自宅で自殺したとの話に私は、「だって昨日まで元気やったやん、絶対うそや！嘘に決まってる」
電話の母に何度も何度も言いいました。

突然の事に私は涙が止まりませんでした。
その日は、どうしても仕事が定時に終われず夜９時くらいにようやく仕事が片付き、でも正直何を
やったかもわからない状態だったのと、気が抜けてしまい電車に乗って家に帰る気もなくなり
会社の前からタクシーを拾い、高速を使って急いで私の家の近所の葬祭場の遺体安置されている
所に直行しました。

すごく安らかな顔をして寝ている従弟…
本当に死んでいるのか？寝てるだけちゃうの？？
初めて見た寝顔が死に顔だなんてやっぱり信じられない。。。

どうしても自殺する理由がわからずに翌日お通夜を迎えた。
私の弟も静岡から駆け付け、従弟の弟も三重から戻り父方の親戚と私達のみの静かなお通夜

夜中に叔母の調子が悪くなり私のうちに連れて戻ってから、叔母から従弟の携帯電話を渡され
友達とかの連絡先を見て欲しい。との事で携帯メールを見た。

未送信メールが２つあった。
叔母から見て欲しいと言われ見た。１つは叔母宛てに残したもの、もう１つは従弟の彼女に残された
ものだった。従弟の優しさいっぱいの言葉が詰まったものでした。

翌日はお葬式ふと我に返った私、彼女は？彼女は従弟が亡くなったことを知らない…
どうしよう。。。家族で連絡した方がいいかしないほうがいいのかすごく悩んだ結果、連絡をすること
になった。まさかその役目を自分がしないといけないとは…

まず、従弟の携帯からメールで私の説明と亡くなったことを伝え、お電話させていただいて良いか聞いて
みた。私は何て話そう？嫌な気持ちと辛い現実を彼女に伝えないといけない何とも言えない罪悪感のよう
な気持ちでおかしくなりそうでした。

そして顔も見たことの無い従弟の彼女と電話で初めて話をしました。
彼女は従弟がなくなるその日に会う約束をしていたらしく、来ないし連絡無いし必死に携帯に連絡して
くれてたそうで、ただただショックで電話の向こうで泣いていました。

お葬式の日、泣き腫らした目の女性が葬式会場に来ていました。
私は叔母と一緒に女性の元に行くと、深々と「ご連絡いただいてありがとうございました」
そしてすぐ従弟の元に。。。棺をなでるように傍にいた彼女を見て私は、連絡したことは良かったのか
今でも考えてしまいます。

従弟は、私達の知らない所で色々な悩みとプレッシャーがすごく苦しんでいたようでした。
でも私は、どうしても自殺という行動を取ってしまった事だけは許せない。
後から知った事ですが、携帯の自殺サイトで５人くらいの人とやり取りをしていたこと、その中の数人
の心無い言葉、「もしかして、もう死んだ？」「何時に死ぬの？」「死ぬ前に連絡してな」…
死ぬ気も無いくせに、人をあおるような悪魔みたいな人間が今も何処かに平気な顔して生きてると思う
と許せない。悔しくてしょうがないです。

でも、やはり従弟も心が弱くて負けてしまったんです。
もちろん本人は辛いと思うけど、残された家族はこれからもっと辛い思いして生きていかなければ
いけないことを考えて欲しかった。

どんなに辛いことがあっても絶対に自殺だけはしないで欲しいし絶対にしてはいけない…
最近また自殺者が増加しているとの事、若い人達が自殺したというニュースを見るたびに
心が痛くなります。