ガンジス川 3 暗かったしね。 ただポカッと空に穴が空いた感じに、ガンジスが現れた。 沐浴風景を見るために船に乗り込む。 花売りの少女がいた。 花の中にろうそくが入っており、それに火を点し願いをかけて川に流すのだという。 暗闇に光がともり、それは美しく輝いた。 川に流れるそれを見て、なんとなくガンジス川にいる実感が湧いてきた。 静かに夜明けを待つ人々が川岸にいる。 さぁもうすぐ、一日が始まるのだ。