こんにちは、熊野です。クマ




今思えば彼女はいつも愛情を欲していた

自分から必要だとは言えないくせに

人に必要とされたがっていたと思う






◼︎「出会い系してるのもホントだよ」




彼女の家は常に誰もおらず、熊野も彼女もお互いのことを知りたがらないこともあり、その関係は気楽でとても居心地が良いものでした。




その当時熊野は中学1年生、彼女は2つ上の中学3年生。




思春期真っ只中だった熊野は彼女の家に入り浸る事が多くなり、また彼女も「高校受験はしないつもり」と言って学校に行くことはあまりありませんでした。



そして2人でいる時間が長くなった頃、彼女について回っていたあの噂の真相を知るのです。




"タバコは吸ってるよ"

"出会い系してるのもホントだよ"

"まあ、援助交際はしてないけどね"




続けて彼女はこう言いました。




"家に誰もいないから家にいるより人と一緒にいた方が楽しい"


"出会い系をやれば簡単に一緒に過ごせる人が見つかる"




今なら彼女がどれだけ寂しかったのか、どれだけ愛されたいと思っていたのか痛いほど分かるのに。



当時の熊野にはなかなか理解し難いものでした。




"出会い系をやっている"という事実に熊野は距離を感じ、彼女と一緒にいる時間はあまり無くなりました。




出会い系に誘われたら嫌だな…

変な事件に巻き込まれたくないな…




そんな自己防衛で彼女と距離を置いてしまったのです。




もともと学校にほとんど来てなかった彼女とは、熊野が家に行かなくなると自然と会うことも無くなりました。




冬を越し春になると中学3年生だった彼女は卒業でしたが、卒業式に彼女の姿はありません。



熊野は中学2年生になりました。





長くなりましたので、続きは次回に。カエル

ここまで読んでいただきありがとうございました。