2024年7月24日 新宿歌舞伎町劇場にて大衆演劇を見てきました~🎵
鳳凰座。5回目です。
自分好みの芝居する劇団じゃないのに、隙あらば中野さんちに遊びに行くー。
芝居は昔ながらの口立て芝居で何かと雑さが残る昭和スタイルなんだけど、舞踊ショー渋くてガッチリ、水商売感無しチャラ無し、フレンドリー、物販しつこくないし、全体的に居心地よくて、なんか会いに行っちゃう。
休憩時間は、「10分ほど」と目安を伝えてくれるのがとても親切❗
今日は女形芝居見れた嬉しい~
芝居 夫婦坂
あらすじ
踊りの名誉あるオーラスは、ベテラン芸者ではなく今年は急伸の若手芸者に任せると男衆が決めた。
入念な準備をしてきたベテラン芸者はむくれ顔。
若手芸者は、私のような貧乏人には務まりませんと困惑顔。
ベテラン芸者がオーラス踊りのために特注した300円のカンザシが届き、玄関先で対応する若手芸者。
偶然にもカンザシ屋は幼なじみ。カンザシ屋に言われて特注カンザシを手に取り、高価で美しいカンザシをじっと見つめる若手芸者。
そこをベテラン芸者が通りかかる…
我慢の限界を超えたベテラン芸者、夫の身分までも罵倒される若手芸者。
このまま泣いて終わるか?昼ドラよろしく女同士の確執のドロドロか?シンデレラのサクセスストーリーか?
後半の支度替えのため休憩5分(これナイスね)を挟み、70分芝居でした!
配役
ベテラン芸者 だん丸(女形芝居)
若手芸者 寿都子さん
カンザシ屋 健次郎さん
魚屋の夫 座長
男衆の頭 蝶二さん
舞妓 博太さん
ばあちゃん 大地さん
ツッコミどころは多くあるけど、昭和の大衆はこういうの喜んだんだなぁ~と思えて楽しく観ました。昔ながらも大事ね。
貧乏自宅のシーンでは、トークアドリブがあり、
座長「お前、不細工やな」(のようなセリフでフリ)
健次郎「うーん、あんまり不細工とは言われないです」
観客(そうね。納得)
座長「ムキーッ(*`Д´)ノ!!!」
が面白かった座長キュート
芝居では年下女へのムキーッ、があったので、トークアドリブで年下男へのムキーッをかぶせに来たんですね!(ちがうと思うけど)
健次郎さんのさわやかで毒気のない受け答えがジワジワくるわ~。新宿のテルマ~湯で毒気は洗い流してきて、座長からのお笑い誘いも受け流す~。延焼なしの健次郎さん。
休憩5分を挟んでの後半、はじまるよ~。
女同士のやりとりに注目してて、蝶二さんの心情の編纂芝居を見落とし!けど声音で分かった
あれがいいとかこれがいいとか色々あるんですが、面白かった~🎵
※ネタバレ
貧乏芸者は着物とかんざしがない。
魚屋の夫が、みんなの給料を預かっていてこれを全部借りられればカンザシ代金300円になる。という。
着物は、、家にものを集めても足りないから、親方に頼んでくる!と、魚屋の夫。自分に財力があれば、妻の夢を叶えてあげられたのに、と。
結局、仲間がもっと貸してくれる。
カンザシは幼馴染みが一計を案じてくれていた。
ベテラン芸者の鼻をあかすこともできた。(カンザシ屋さん、今後大丈夫?)
これで、踊りのオーラスの準備万端
踊りが終わったら、カンザシは返却し300円を戻してもらい、みんなの力で借りた着物をお返しする。一日限りのシンデレラガールズだ~
に向かう途中・・・・。
クライマックス!
ここから感想
わたし思うんだけど、貧乏人がボスから預かったみんなの給料を、返すつもりとはいえ事後承諾で使おうとするって悪役のマインド。共感できないな~。しかも理由が名誉欲だし。みんなの給料じゃなくて他のお金にするか、恐る恐る事前相談に行くのがいいな。
ベテラン芸者は、オーラス踊りを辞退するように説得するために自宅へ来たんだったかな?男衆の前では行儀がいいけど、実は性悪ってことよね~。貧乏人に負けるのがプライドが許さない、でいいのかな。
お金の単位が円なので、明治時代の設定だと思うけど、まだ身分制度みたいなものは残っていたんだろう~。
悪口シーンばっかり覚えてて、大事なところ忘れちゃったかも。
着物はみんなからの支援で貸してくれることになったところいいな~。ムネアツ
勝手に他人の金で用意するカンザシをその場の感情で壊すって、なにやってんのよ~。スッキリしないで見てた、今後を心配しちゃって・・・。
貧乏で、着物やカンザシがないのに努力で実力つけて踊りを極めて、衣装は後からついてくる(誰かが支援してくれるようになる)ベタなサクセスストーリーが好み
夫に資金を集めてこさせなくても、自分でどうにかしたい。いつも見守ってくれる夫に余計な苦労させたくない。結局、女は男におねだりかぁ・・・。
自分の芸を更に高めて「着物を用意するから踊ってください」言わせるくらいにのし上がってほしいっ!
対決シーンでは調子に乗っちゃう若い芸者。
味方がいるから大きく出れるみたいに思えて、昭和時代てこうだった。
イケてない・違和感あるなぁと思いつつ観て、昭和時代は夫の地位が妻の地位だったの思い出しました。
殺陣シーンでは、だん丸女形芝居、女の動きで殺陣でしたさすがぁ~
タイトルの「夫婦坂」は、ラストの夫婦の舞踊で使われてた曲名かもしれないな~。セリフには坂はなかった。