2024年7月16日(月)夜の部 立川けやき座にて大衆演劇を見てきました~。
劇団炎舞。去年からたくさん見てますが、2024年は初回。
本日は、8日間ゲストのフリー役者:澤村かずまさんの祭り!
2024年2月14日の木馬館ゲスト(舞姫)でたまたま澤村かずまさんを観て、芝居も舞踊もカッコよかったので来た
月間ゲストの祭りは見かけるけど、8日間ゲストさんの祭りって珍しい~。
芝居も舞踊も構成も全部が澤村かずまさんだそうですすごく良かった
(なんとなくだけど、炎鷹さんが急に無茶ぶりしたんじゃないかナ)
芝居:江戸の夢
着物問屋の若旦那(澤村かずま演じる)。芸者お糸にハマって帰ってこない。妻と番頭が連れ戻しに来るが、芸者の手前、自分のメンツにこだわり。怒りに任せて、妻に三下り半、勢いで乳飲み子を連れて芸者お糸と暮らすと啖呵。
暴力を振るわれて憤りを隠せない番頭、泣き顔の妻。
世間知らずのボンボン若旦那、どうなる!?
キュートな隣夫婦にニヤリとし、涙もあり、予想外もあり。面白かったです
配役
大丸の若旦那:澤村かずまさん
芸者お糸:あかりさん
妻:紅葉さん
大丸の番頭:橘炎鷹さん
長屋の夫:鷹羽さん
長屋の妻:そらりさん
その他:天夜叉さんほか皆さん
内容と感想 ※ネタバレあり
花街(?)の店
美しい芸者のお糸。店(天夜叉)から注意されるも若旦那の妻に礼儀に欠ける態度。
若旦那登場、妻子への愛情に欠け、番頭への感謝もない。
勢いで乳飲み子を引き取り、妻に三下り半。説得する番頭には暴力。
肝心のお糸は、日に三度の風呂と家事はしないの証文を書いて欲しいという。
場面転換、長屋。
たった3か月、生活苦は若旦那の人を変えた。
大工の先輩夫婦と隣り合わせ(間貸し?)の長屋生活、乳飲み子抱えて貧乏暮らし。
芸者お糸は生活苦でも日に三度の風呂は止めない。
そこへ、番頭がやってくる・・・・。
旦那様が病気になり・・・・。着物問屋の経営が傾き・・・・。番頭と従業員の苦労の末、なんとか店は維持できるが飲食店に変えて再出発したいから許可を欲しいという。
どうする若旦那。
場面転換、店。
実家に店に乳飲み子連れて来る若旦那。
番頭から酒を勧められ、、、
ここから感想
証文を書かせる賢い芸者お糸。長屋で「破るわよ」と脅す。証文を破ったら、風呂と家事の約束が果たされなくなるから、芸者にとって不利では?聞き漏らしたのか江戸時代のなにかを私が知らないのか
3幕目ではニ役かと思うほどの芸者のキャラクターのブレ。さすがに説得されてもそこまでだとブレ。退場時のキャリアウーマンシーンがカッコよい見せ場だけど、手切れ金を用意させて関係を断ち切ってあげるとかしそうなのに。なんか男が書いた脚本って感じ。
あと、本妻との絡み、あれはないわよ。芸者に入れ込んで本妻捨てて、不便になった芸者を捨てて本妻に戻り、恨み言ひとつ言われず?んなわけないのッ男に都合が良過ぎ。
涙が速攻引っ込みました!
若旦那の2幕目のナヨ感が過ぎてた
長屋の若夫婦が可愛くて、左側の若旦那カップルと、右側の隣夫婦との対比が可笑しくて魅力的で、見ていて楽しくて
2幕目の長屋の番頭シーンでは、下駄のシーンが良くて、お金をもらった媚かなと思ったけど、育児&働いてみて周りへの配慮や感謝を理解した、とも思って
若旦那、苦労したんだネそれを噛みしめる番頭の姿ヨ
3幕目の実家の店シーンで、さっき書いた芸者のキャラクターブレ&本妻で涙引っ込む。
なにあのラスト。若旦那演じる澤村かずまさん熱演で泣いてたけど、単なる男の夢じゃん
タイトルは「江戸の夢」だけど、「浮気男の身勝手な夢」の方がいいんじゃないの
あ・・・・
もしかしてだけど、この芝居はどこかで「夢」なのかも?
どこから夢なのか、誰の夢なのか?
若旦那が酒飲むところまでがリアルで、その後からは「若旦那が望む夢」か?
それとも、1幕目だけがリアルで、2幕目以降は「番頭が望む夢」か?
芝居、おもしろい
舞踊ショー
渾身の舞踊ショー観てきましたヨカッタ~
澤村かずまさんの個人舞踊もいいんだけど、群舞がすごく良かった
劇団座員さんたちがこんなに盛り立ててくれてさすが炎舞
台詞なし音楽のみの芝居仕立てコミカル群舞あり(踊りじゃないけど)
迫力の剣術群舞あり!澤村かずまさんwith鷹志さん、光鷹さん、鷹羽さん
ラストショーは群舞、かずまさん中心の袴舞踊
澤村かずまさんの女形もたくさん見れたし。人形振りの個人舞踊はコケティッシュな表情が可愛らしく、途中から物悲しく。
役者の舞踊が多くて、いくつもの短時間の芝居を見ているようなそんな舞踊ショーでした。
澤村かずま祭り、高品質で大満足いつもの入場料2000円