2024年6月17日(月)昼の部 新宿歌舞伎町劇場にて大衆演劇を見てきました~。
劇団丞弥。4回目です。
座長が15日(土)の昼・第二部の芝居で怪我をしたことを劇場ツイッターで知っていたので、丞弥座長が出ないだろうなと思いつつ。
もともと予定していた(ハズレ引いても行くよ)し、お見舞いのつもりもあって行ってきました
いつも演目が貼られているのに、ガラーン・・・・。
芝居:帰ってきた暴れん坊
配役(以下敬称略)
次郎長:橘小寅丸さん(マンスリーゲスト)
大政:千道さん(マンスリーゲスト)
小政:琉希さん
森の石松:天海翼さん(マンスリーゲスト)
その他:皆さん
ストーリーと感想 ※ネタバレ
大勢の殺陣シーンから始まり。石松の敵討ちだ、と都鳥に斬りかかる次郎長一家。
しかし、足をやられる次郎長。
大政が次郎長の後釜を狙う。小政が次郎長親分への忠誠心を見せると、大政は隙を見て小政を斬る。
琉希さんの小政の演技よかったわ~。舞踊のような美しい動きの殺陣、目を引きました死にゆく芝居も筋がイイって言うのかしら、伸びしろを感じました
場面転換。
次郎長一家は大政に乗っ取られ、次郎長は大政の小間使いをしている。
次郎長の妻だったお蝶の出演はなく(静華さん、のど不調で芝居出演無し)、大政に乗り換えたとの説明有り。お蝶の腰巻を次郎長が洗っている。
捨てられた濡れ犬のような小寅丸さん
片足を引きずる芝居はだいたいながら、怒られたパグ犬みたいになっちゃって。。。
森の石松は、15日に公演があり、続き物なのかも色々考えますねぇ~。
私は15日の芝居を観ていないから次郎長のスゴさが分からないけど、次郎長の明暗のギャップがあったのかも。
明るい森の石松が登場。
4月の新宿は劇団夢道で、節劇による森の石松の公演がありました!思い出した~。石松は錦之助さんが、大政は藤ひろしさんがされてたな~。楽しかったな~。
錦之助・森の石松とは、また違った雰囲気の翼・森の石松でした
丞弥さんが演じる予定だったのかもネ。
舞台では、憤る石松にコトラ次郎長が「足が悪くて行くところがないから大政に面倒を見てもらってるからいい・・・(元はといえば森の石松のせい)」と諫める。
死んだと思われていた石松は、黒ゴマ親分に世話になっていたことを話し、次郎長の顔が曇る。
親分子分間の感動の再会の場面で、大政はお酒の代金を投げて拾わせるなど、次郎長を侮辱する。
千道・大政の侮辱的な振る舞いの理由はなんだったんだろう?せっかく親分の座を奪ったのに、人徳では叶わないと悔しい思いから、なのかしら?分からなかったな~。
千道さんは、観客を盛り上げたり送り出しでも思ったけどメッチャいい人と思う。悪役でお笑い封印してくれたけど、やっぱり良い人オーラが隠しきれてなかった、これはダメ出しよ
小寅・次郎長が、多くの部下の犠牲があっても生きることに執着することは良いと思います。江戸時代では潔くないとされたと思うけど、現状に甘んじた理由はなんだろう?
お蝶の幸せのため?死ぬのが怖い(私は死ぬのが怖いけど)から?キバを完全に抜かれるほどの何かがあったんだろうか?この芝居のラストでは石松が次郎長を引き取るので、次郎長からすれば誰か食べさせてくれる人がいればよかったの?
そういう人物像なのかな~?時代劇を知ってる人なら常識なのかもだけど・・・・。
今回、急遽の配役替え&黒ゴマ親分が序盤に出ない&お蝶も出ないなど、突発的な事態の中、善戦されたと思います称える
けど、話の隙があって、劇団丞弥の本領発揮とは言えなかったのでは、と思いました。
翼・石松は、度重なる次郎長親分への侮辱に耐えられず、大政を斬る。。。
こらえ性のない人っているよね~(わたしもだけど)。元凶なんですよ、そういう人は・・・・。手がかかる部下だかカワイイとか言ってる場合じゃない、破滅の元だヌルいんだよ、次郎長さんよ!と思いながら見る
急に丞弥・黒ゴマ親分が登場
(黒ゴマ<山梨県>は、次郎長<静岡県>のライバルらしいです)
あれ、丞弥さんいたの?
セリの上に立ち、ちょっと台詞言った後は、次郎長&石松のいいシーンなので背を向けてました。
山梨側は裏富士、と微妙な領土問題を言っちゃった新宿駅から特急あずさで山梨県は1時間ほどだというのに!(と、地理に疎いことを良いことに、胸中でからかう)
芝居の最期に黒ゴマかけて、閉幕、となりました。
口上挨拶では、丞弥さんが黒ゴマ親分で出てまして、「日本一お金がかかってる劇場で~」とゴマを摺ってくれました。静かになる会場
「グ、グッズのエコバック、マチがあるからたくさん入るんですよ、大根も入る」だそうです大根は個体差ありすぎるでしょ~テキトーな語り口に笑ってしまった。
今から病院へGOだそうです。
歩くだけでも辛いです、とのことで、回復には時間がかかりそう。
劇団丞弥さんは開演時間の5分前から、音量を大幅に上げて録画禁止のアナウンスがあります。今回も、ああ~音楽がうるさいと思いつつ13時を待ちます。
13時を過ぎても開演しなくて、13:05頃、開演しました。
口上挨拶は丞弥さんが行い。
土曜日にケガをし、月曜日(今日)にレントゲンを撮ることになったようでした。月曜日の病院は混んでいて、タクシーも捕まらず、新宿の劇場に丞弥さんが到着したのが12:56。
あと4分で開演、と慌てて楽屋の階段を上がった時、転倒し、怪我をしている左肩を打ち、あまりの激痛に大声が出ました、とのお話がありました。
それで、開演が5分ほど遅れたようでした。
もしかしたら、肩の骨が粉骨したのはさっきだったのかもしれないなぁ。
・・・当初の芝居中の怪我は意欲的なミスでした。
結果論だけど、今日の転倒は焦りから起こったミスで、防げたのでは。「間に合わないかもしれないから、申し訳ないけどお願いします」の座員さん宛て電話一本で防げたはず。
この局面で責任感の深さや根性に拍手するのは違うと思います。叱られてもらいたい。
大ケガの手術で、後遺症の心配もあるし、「いたたまれないから」という理由で舞台に上がるのは軽率だと思います。と、説教。
怪我を治すのが最優先です!
役者さんてみんなそうなのか、怪我してるのに舞踊ショーだけ出るとかやっちゃって、それを善しとする風潮は非常識だなと思います。
ハラハラしながら見る人(わたし)もいるので
・・・・そうか、ご祝儀(お見舞い)もあるのかな~。
椅子に座っての歌・トークや、舞台からのお見送りだけでも、祝儀の受け渡しやファンとのふれあいはできると思うので、どうしても舞台に出るときには工夫してほしいと思ったり。
第一に、ケガをしない