2024年4月6日(土)昼の部 浅草木馬館にて大衆演劇を見てきました~。
一見劇団。通算5回目です。
第一部 ミニショーラスト「神奈川水滸伝」
第二部 芝居「明治一代女」
第三部 舞踊ラストショー「三人吉三」
なんか豪華なので、行ってくる~
すっごい見応えでしたよかったわ~
2000円です❗
以下、役者さんの敬称を省略することがあります、ご了承ください。
芝居:明治一代女
明治一代女のあらすじは日活のこちらのホームページにありました。
明治一代女 | 映画 | 日活 (nikkatsu.com)
気が付けば100分ほどの芝居(12:40~14:15)でした明治一代女、初めて見ました、すごく面白かった
一見好太郎の女形芝居よかったし、美苑隆太が僅かに見せる狂気の眼がよかった~
日活バージョンが本来だと仮定すると、大衆演劇バージョンなのか一見劇団バージョンにアレンジされていました(出演者数や時間の制限があるからネ)。
アレンジ部分は、後ほどのネタバレ部分に記載します~。
配役
叶家のお梅(梅吉):一見好太郎
歌舞伎役者 澤村仙枝・三代目仙之助:竜也さん
箱丁 巳之吉:美苑隆太
師匠:梅乃井秀男
姐さん芸者(秀吉、今回は松吉):銀之嬢さん
その他芸者:子役ひなかさん・若い女優さん
お梅の母:希匠さん
お梅の弟:ア太郎さん
警察官:天夜叉
舞台を手伝う弟子たち:皆さん
アレンジあらすじ(★ネタバレあり)
今回の一見劇団バージョンは、姐さん芸者(日活によると秀吉)との確執部分はほどほどに省略していて、芸者秀吉は既に愛想をつかされているところから始まりました。
日活ホームページのあらすじとの違いは次の通り。
お梅はみの吉と将来の約束をしない。(巳之吉との2000円用立ての交換条件、役者と会わない・楽屋に行かないという約束をお梅は反故にするところは同じ)
お梅の弟(日活によると武彦)と巳之吉は面識あり、学費工面の話は無く(たぶん)弟は受験生の設定。
警察官が追い詰める。
お梅は巳之吉死亡後、実家の母に会い最後の着付けをしてもらう。その後、母は自害。梅吉は楽屋で将来を積んだ弟から責められる。役者仙之助はお梅を見捨てない。お梅は仙之助の晴れ舞台で大向こうをかけ、仙之助の前で楽屋で自殺するラスト。
感想
見習い芸者が子役ちゃん出演で、会場が和む。よく分からないところでクスクス笑いが起こってて、なんだろ?一見劇団は立川でもそうだったけど観客がザワつく(私語とか)のあるけどなんか一見劇団だと気にならないの不思議。
梅吉と歌舞伎役者の密会船が狭っ 障子が引っかかっちゃって半開きになり、後からちょっとずつ音を立てないように開くところが将棋崩しみたいになっちゃって
姐さん芸者→梅吉の母と弟→巳之吉と出てくる。
2000円を横領したスタッフが一番悪い取り戻さないとね
神経質そうな受験生の弟、12円の参考書を買ってもらえないと嘆き、劇中の2000円の価値は現在だと2000万円くらいな設定かも?もっとかな?
梅吉の女の意地はあんまり分かんないけど、巳之吉が資金を用立ててくれさえすればどうでもよかったのか、勢いで「分かった、2000円用立ててくれるなら、もう楽屋に行かない」と言ったのかは私には判断付かなかった。
歌舞伎役者、梅吉が2000円を用立てると聞いて喜ぶけど、梅吉と会ってるけどそれは「花客とのアフター」みたいなやつなのか不明でした。ここが伏線になっている
避けられる巳之吉、用済みだもんね
雪の日、白いマフラーの梅吉の弟から傘を受け取る、黒いマフラーの巳之吉。(ちがったかな?舞踊で隆太さんが白いマフラーで出てたからスピンオフだったのかも)
ちょっとストーカーぽくなりつつも梅吉に会い、事情説明。そうだったのか
畑を売るだなんて、やりすぎなんだよ。。。
そんなに仕事休めないと断る梅吉。巳之吉かわいそう・・・・。
ラブストーリーに寄せてるから、「ご家族を騙すのはイヤ」などの理由の方が梅吉がいい人に映った気がする。
美苑隆太、迫真の演技からの緊迫のシーンすごいど~
この場面が舞踊で演じられる部分なのね~。劇中でも舞踊っぽくなっていました。芝居なのに緊迫感にドキドキした観れてよかった~
当時、正当防衛という考えがあったか不明だけど、誰も梅吉に事情を聞いてあげないのね
母も弟も歌舞伎役者たちも、天夜叉警部が持ちだす逆シンデレラな現場証拠ありきで「犯人は梅吉」に決まっちゃった。正当防衛だったのに!
まぁ言いたいのはここじゃないし、細かいことをやり出すと100分じゃ収まらなくなるし間延びするから、結果的に省略して良かったと思いました
けど、梅吉かわいそう~
梅吉の母、小道具のキッチンハサミを取りに行き(事前に気が付いてナイスです)、ア太郎さん演じる弟がなんとか繋ぐチームワークアドリブもあったかもしれないけど、自分や家族に受験生がいたことがあればあのピリピリがリアルでした
襲名披露の日・・・・。
天夜叉警部が来て事情説明。驚く歌舞伎役者さんたち。梅乃井秀男ナイス助演
そんなハレの日に楽屋に来ちゃう梅吉、弟。これは芝居であるから。
劇場だから出来る、舞台と楽屋のカット割り、すごく良かった
右上の小さい障子から顔を出す一見好太郎が美しくて可哀想で横領さえなければ、私たち観客と同じように正面から観れたのにね
劇中、梅吉が自分の胸中を語る時間が少ないので、家族への申し訳なさからの自殺だったと思うけど、せっかく歌舞伎役者からのムネアツの告白(涙腺崩壊するファン多数)があったのだから幸せになって欲しかったな
まぁ、舞台だから死んで終わってくれれば、場面転換が無しで収まりがいいのでした。
一見好太郎演じる梅吉の目からリアル涙がこぼれてました
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わたしの脳内ではエンディングは勝手に変更し、梅吉は仙之助に説得され自殺を思いとどまり、仙之助と共に自首。弟は仙之助が引き取り面倒を見る、受験に合格する。
仙之助は世間からバッシングを受けつつ演技の実力が庶民から高く支持されて謂われのないバッシングは下火に。
梅吉は情状酌量で早めに出所、仙之助は梅吉を待っていてくれて二人は試練を乗り越えて幸せに暮らすというハッピーエンドにしました
関係ないけど、本日の新宿の劇場では劇団夢道のラストショーが明治一代女でした。木馬の昼で明治一代女の芝居を見た後、新宿の夜ハシゴすると舞踊ショー明治一代女を見比べることが可能でした
第一部 ミニショーラスト 神奈川水滸伝
神奈川水滸伝は、芝居で公演されることあります。私は観たことが無いので、刺青の男性陣がババーン!という舞踊に見えました
前日の4月5日、立川の劇団鯱昼の部公演が神奈川水滸伝の芝居だったので、あっち観てからこっちだったら理解が深まりそう・・・・小遣いや時間に制約があるので行けなかったけど。。。
第三部 ラストショー 三人吉三
お嬢吉三はア太郎さん、お坊吉三は好太郎さん、和尚吉三は竜也さん、だと思います!大雪が降る圧巻のラストショーでした。すごかったわ~。
三人吉三はたつみBOXで芝居を見たので話を知っていまして、「あのシーンだ!」と分かった
ラストの心中シーンもありました~。
今日は芝居も舞踊も充実していて、あっという間の3時間30分でした。
一見さんたち、ありがとうだよ~