2024年1月5日(金)昼ロング公演 立川けやき座にて大衆演劇を見てきました~。

 

劇団荒城。第4部の芝居:田原坂に続き、急遽追加となりました第5部の(準新作)博打町を見ました。

 

「博打町」は、どちらか※にて初演が済んでの今回が2回目の上演だそうです。真吾座長作、主演は勘太郎座長です。

※ 2023.12.20勘太郎さん誕生日公演か?@つくばユーワールド

 

おかげさまで、これで頭にしっかり

入りました。

との真吾座長のブログ。長い。。 | 荒城真吾のブログ (ameblo.jp)

これから作り込んでいく芝居なのだと思います。

といっても、見応えは充分!

 

芝居:博打町

 

通称名「博打町」と呼ばれる、ならずものが集まる賭博場がある町が舞台。アウトローたち独特の華やかな世界観が描かれていました。

 

私の好きなジャンルではないので、カップリングだからこそ見れたって感じ。珍しくとてもおもしろく見ました。

 

強印象!

 

「座長の日」や「千秋楽」で好まれる演目だと思います。

座長のカッコよさ全開ラブラブ

座員さんも多く出ていて舞台が華やか乙女のトキメキ

カーテンコールがあるピンク薔薇

芝居中の声かけがしやすいカラオケ

(口上挨拶で”楽しんで見て欲しい、声かけも遠慮なくどうぞ”という趣旨の発言がありました。まぁ、田原坂のシリアスな芝居が終わったばっかりだからジャンル違いすぎ)。

 

コメディではありません。涙はありません。

背筋を伸ばさずにリラックスしてみる演目かも。楽しめましたニコニコ

 

演技を楽しむ演目、劇団ファンは抑えておきたい演目だと思います!

80分みっちり!ぎっしり!

 

配役 ※ ネタバレあり

 

翔次:勘太郎座長

宿のバァさん:ベテラン女優さん:姫乃純子さん

 

依頼人1恋するナヨ男と姫:荒城和也さん・葉山夕鈴さん

依頼人2復讐する女:葉山すみ玲さん

依頼人3賭博ナヨ男:蘭太郎さん

 

元締め:真吾座長

女賭博師:女優さん:葉月千代さん

黒服:月太郎さん

 

セコ悪い親分:姫川 祐馬さん

その手下:和也さん他

(捕捉情報のご提供、ありがとうございました!)

 

感想。ネタバレ!

30分前の勘太郎さんは、田原坂の健二役、あんな好青年がどうしてこうなったんだ、双子か?と思うほど、別人でした。(役者だからそうよね)振り幅すごいわ。

気だるい雰囲気のダークなカッコよさがありました。悪い男の魅力満載でハマる人いそうニヤリ

 

依頼人2の女優さん、自堕落な表現を好演拍手

祐馬さんのポンコツっぷりもよかった~。悪いけど、「仕返しが生ぬるいムキー」と思いました。行いが許せないからムキー

 

元締めの後ろ姿チラ見せ演出、よかったドキドキ反則的な迫力がありましたびっくり

後ろ姿で片足上げてキセル吸ってるだけなのに、だ!!

元締めについて同じ説明セリフが4回ほど出てくるんだけど、呪文のように耳に残りました。また聞けた的にクセになるわね。

 

依頼者3の賭博ナヨ男の勇気ある行動爆笑 緊迫したシーンながら、笑うところだったかも?

 

賭博場のダークな華やかさが何気によかった・・・・。ダークな世界を良いと思っちゃダメなんだけど、これは芝居であるから。

 

女博打師カッコよ・・・・岩下志麻さんみたいな迫力がありました。桃井かおりに赤ワインかけそうだった(それは松本清張の映画!)。ヤクザ映画とか賭博映画とか見ないから、女賭博師の迫力にびっくりした。

なんか会場の温度が上がったの感じたニコニコレア出演の女優さんなのかも?

 

元締めデター!ラスボスきたわぁ~驚き

全国の髪質パサついて広がる人は、真吾座長演じる元締めのカツラを見れば元気出せるはずニコニコ

キセルを吸って煙が出てるのが効果的でした。必要性のあるキセルはいいと思います。なお、ニオイは私の席までは届きませんでした。荒城は空気清浄機設置してるせいもあるかも。

江戸時代のマックシェイクでしょうか、ストロー利用して水分補給~びっくりマーク

(もし笑うところだとしたら、真吾座長の説明次第で笑えたところでした。)

 

ミニ裁判が行われ、元締めは理屈で裁いたため、知性を感じました。この元締めって良い独裁者かも、と思いました。

祐馬さんの悪役も両座長を引き立ててました~ニコニコ

 

ラストの元締めとのラスボス対決。3択シーン、両座長、カッコよかったですね。オチも良かった。

 

カーテンコールの出方も独特で、芝居の世界観が残ってました。素晴らしい~拍手

 

疑問点を含む感想 ※超ネタバレあり

 

私の観劇感想日記なので書きます。この先を読むは読まないかは、各自ご判断をお願いいたします<(_ _)>

 

 

 

 

 

 

 

出来立ての新作なので、これから作っていくのでしょうが、不明瞭な部分もありまして。

まぁ、大衆演劇はそういうのが多いのですけど、私が気になったことを綴っておきます。

私が聞き逃した・忘れたから話が繋がらない(わたしが悪いでしょ)、もあると思うけど。

 

 

主人公・翔次の言動を考察。

 

①依頼人1の恋するナヨ男から1両で仕事を受けたため、おそらく今の貨幣価値1万円くらいの相場?チップ含めて2両を貰い、1両を「貰いすぎだから祝儀だ」と返した。仕事が簡単だったせいもあるんだろうけど、お金への執着はない人っぽい。

 

②依頼人2の復讐する女からは過去の人間関係から報酬ゼロだったため、やっぱりお金への執着はなさそう。私怨などの素振りが無く、復讐シーンで男寄りだった。別に大切な女性ではなさそう。

 

③なぜ依頼人2の依頼を受けたんだろう?動機が不明瞭。女性にはしばらく町から離れてろと言ったので、自分はどうするつもりだったんだろう?女性護衛の意図なかったよね。

危ない仕事だったので50両のお金はもらって当然。女性は思わぬお金を得て喜んだけど、翔次はさほど喜んでなかった。だから、お金には執着がない人なんだと思った。

 

④依頼人3の依頼を受けた理由が不明。「しばらくじっとしている」と一度は断り、後で話すし後払いだけど20両と聞、翔次が長考した理由が不明。古畑任三郎の真似だとしたら、似てないな~。(ちがう!)

結局、30両に吊り上げて仕事を引き受けた。お金欲しさだったっけ?忘れた。理由がスッキリしないな~。

 

⑤用心棒の仕事を終えた後、自分も賭博しちゃう。。。なんでだっけ?

種銭は残して、儲かった80両を賭ければよかったのに・・・・。

 

⑥町民のヤジはラストの動機に影響していた?

 

⑦女賭博師が怒ってる理由が不明。

 

⑧女賭博師が賭博ナヨ男に翔次が「賭博狂い」のような説明したようだけど、翔次がバクチ中に賭博中毒の様子が見られない。

お金欲しさでどっちに賭けようか・・・の迷いはあったけど。

もし、賭博狂いなら、「スリルが堪らなくて丁半を迷ってる間につい笑みがでる」などの享楽的な表現があると分かりやすかったかな。(立川けやき座の沿線には、立川競輪・多摩川競艇・東京競馬場がありますドキドキ

これまでお金に執着している素振りが見られず、バクチ狂いの表現がないため、人物設定に一貫性を感じなかった

 

⑨多額の”小切手”に喜ばなかった!どうして?その後の元締めからの木は受け取ったのに。ちょっと金額が大きすぎたのでは。。。

賭博ナヨ男の活用不足を感じた。

賭博ナヨ男、「ケジメとしてさっきの勝ったアガリを、全部お礼として渡したい」でしたっけ?聞き逃しか。

掛け金の大きさを咎めるのは他の人(偶然そこにいたバァとか依頼人1とか)の方が良かったかも?なぜ掛け金を咎めて自らその3倍相当をあげるわけ?こじらせ女子か!

 

⑩元締めとの3択のシーン、首輪の話が繰り返されたので、それがラストの動機だとしたら事前の伏線があったらよかったな。元締めの存在説明がさりげない伏線だったのかな?

 

⑪小切手と手紙、同じ白い紙だから一瞬小切手が落ちたと思った!用紙の色が違う色だったらよかったのにな~。江戸時代に色紙はなかったから無理か。伝わったからOKよね。

 

⑫最後に舞台に1両を突き立てた理由不明、江戸時代のなにかの儀式かな?

カーテンコールで蹴飛ばされちゃったから、手紙を読んだら気持ちと一緒に1両を拾ってもらいたい。

 

ラストの翔次の動機は観客が感じたままにパターンだったのかな?

 

 

 

 

*****

 

まぁ大衆演劇なのだし、華やかで座長たちがこれだけカッコイイんだからそれだけでいいよね、細かいことはいいんだよ~ですね、すみません。

 

芝居:博打町、言動の理由がはっきり思い出せないな~と書き綴っているうちに何度も脳内再生されたので、とても印象が強い作品になりましたニコニコ