***久しぶりに"うちのおじいちゃん"続きです***
 

おじいちゃんが強制措置入院して2週間が経ち、

主治医との初めての家族面談日。
 
私と義姉が面談していただきました。
 
おじいちゃんの症状について、
CT写真を見ながら説明を受けました。
 
前年暮れに受けた認知症鑑別検査の時よりも
脳の萎縮が進んでいるとのこと。
脳の状態から見れば、
物忘れも頻繁になるだろうし、
時には方向も分からなくなる。
何よりもそれらがきっかけで不安になると
すぐ怒るようになって、攻撃的になりやすい。
攻撃的になると家族も関わらなくなるので、
さらに孤独になり、不安が増し、
ますます怒るようになるという悪循環。
 
「でも、入院後、感情の起伏を抑える薬を飲んでもらっているので、
もうすっかり穏やかですよ。
いつでも退院できます。
家族の希望は、在宅ですか?施設ですか?」
 
私は、それまでの姑との話から施設を希望していると主治医に伝えました。
義姉自身は、施設入居には賛成はしていないものの姑の意向を聞いてはいたので、
反論はしませんでした。
 
主治医も、薬の管理、服薬さえきちんとできれば在宅でもよいが、
在宅になればまた以前のように本人がしきるようになり、
薬管理が出来ず、情緒も不安定になり、
元の木阿弥になるだろうから
施設に入居するのがよいだろうと言います。
それも、舅は他人と家族に対する態度が全く異なっていて、
他人の中ではとても良い人だから、
施設では優等生になるはずだとのこと。
ただ、脚力がなくなっているので、
車椅子に乗った状態で足で漕いで自分で移動できる環境が望ましいのでは?
と条件を付け加えられました。
 
ならば、
薬をきちんと管理することが最も優先させるべきでもあり、
車椅子が使える環境という点からも施設入居が最善の道だろう、ということになりました。
 
まずは、施設探し。
とは言っても、施設行きに本心から賛成しているわけではない義姉が積極的に探すわけがなく。。。
 
私がまずはネットを駆使して候補地を探すことに。
 
①市のホームページから市内のグループホームの中で自宅からバイクで10分前後の距離のものを検索。
(認知症診断を得ていることが入居の条件であるグループホームでは、利用者は住民票のある市内のグループホームにしか入居できない。)
 
②外部評価機関がネットで公開している外部評価の内容から
バルコニー又はテラス、庭などに自由に出入り出来ること、
施設周りに緑があること、
スタッフ一人当たりの利用者数などを参考に6施設をピックアップ。
 
③9月第1週の私の休日にまずは私一人で飛び込みで一気に現地見学。
突然の訪問にもかかわらず、
どの施設も丁寧に話を聞いて下さり気持ちよく施設内を見せてくださいました。
 
現地では、施設の居住スペース、廊下、ダイニング、リビング、浴室、トイレが車椅子で動き回れる広さがあること、
外の空気がいつでも吸えるように部屋の窓が自由に開閉できること、
男性の利用者が少なくとも3人は既に入居していること、
食事を施設内で毎食作って提供していること、
医療連携が取れていること、
最期の看取りの体制または経験があること、
などをポイントに見学しました。
 
実際に回ってみると、
施設の構造的に車椅子で自走するのが無理な所もありました。
また、各所、独自のセールスポイントを色濃く打ち出している施設もありました。
結果として2箇所、全てのポイントをクリアし、かつ空室1室がある施設が見つかりました。
そのうち、それぞれ30分近くの見学中、
私が見て、スタッフや入居者と話した印象で
雰囲気がより穏やかで優しく活気がある方を選びました。
 
ちなみに料金はどちらも似たり寄ったりです。
月々変動する医療費やレクリエーション費をあわせても姑が希望する予算までにおさまります。
 
施設との、出会いはタイミングだとどこのグループホームでも言われました。
施設を気に入っても空きがない事が多く、
順番もなかなか回って来ないのが、
今の介護の現状だそうで、
実際にできる限りの件数を回ってみないと
希望に合って、空きがある施設にはなかなか出会えないことを実感しました。
 
今回、出会えた施設があったことはご縁があったということかな、と感じています。