□モルモットな私ながれていく桃を見送りながらため息。午後の眠気。 小さな振動。手をあてて目を閉じる。あのときの彼女。笑いながら遠ざかっていく。届かない星。かなわない距離。天秤にかけた石。 放り投げたのにまだ、離れなかった。杭に結ばれた私全力で走る私円を描く私走っても走っても、それ以上いけない。まるでモルモットのようだ。