OL奈津子の実態 ―43話―
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お許しください!やり方が分からなく、どうしてもページ切り替えが
多くなってしまいます。
“ パチィ―――――ン!!!”
美帆の平手が勢いよく谷部の頬を叩きつけた。
そして、その甲高い衝撃音が谷部邸内に響いた。
一瞬、何が起こったのか分からない谷部は、
美帆の平手打ちにより、横を向かされた顔はその状態から動けない。
「敏郎さんのバカ―!!嘘つき――!!もうええわ――!!!」
美帆はそう言い残すとリビングの方へ走り、敏生が眠る隣の部屋に姿を消した。
呆然と立ち尽くす谷部・・・
横を向いた顔を元に戻し、かすれ声を洩らした。
「み、みほ・・・なんで・・・」
谷部には美帆を追いかける気力が残っていないのか、その場を動くことが出来ない。
奈津子に続き、美帆にも平手を喰らった谷部の心は止め処もなくへ込んでいた。
―― あ~~最悪やー・・・
―― どうしたらええねん・・・
―― なんでや、美帆・・分からんわ・・・
―― 浮気で怒られるんやったら分かるけど、浮気を信じてもらえんで怒られるって
どうなってんねん・・・
半分放心状態の谷部は、トボトボとリビングに向かって歩きだした。
ぎこちない動きの谷部はリビングのソファーに腰を下ろし、うなだれてサイドボードの上
に飾ってある、家族3人の写真が入った額を見つめていた。
―― 美帆・・敏生・・・ゴメンな・・・・・・
その時ミッキーマウスの時計の針が、日付を越えようとしていた。
谷部はゆっくりと立ち上がり、隣の部屋のドアを少しだけ開け、中の様子を伺った。
敏生は相変わらずスヤスヤと、小さな寝息を立てている。
その敏生を布団の上から抱きつくようにして、美帆がうつ伏せ状態になっている。
寝ているのか起きているのか分からない。
谷部はその美帆に声をかけようかと迷ったが、結局無言のままそっとドアを閉めた。
谷部は再びソファーに戻り、ソファーをベッド代わりに横になった。
ミッキーマウスの時計の針は、谷部にとって悪夢のような昨日という日に
ピリオドをうっていた。
次回に続きます![]()
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