MYQの癒せない渇き -16ページ目

MYQの癒せない渇き

quⒶng duc Ⓐsylum
9/5下北沢three
9/6下北沢shelter
9/11URGA
COSMIC NEUROSE
9/12下北沢three

シェルターからの逃走。
ゾンビ達は肉体が大分朽ちているがしつこさは変わらない。休まる暇がない。
逃げる場所は両手を使わないと移動出来ない場所。木の上や送電線の鉄塔に逃げ込む。
五体満足なゾンビは珍しい。

あの時に逃げ込んだ森、不自然に登りやすい木のうろに、疑問をもたないで真っ先に逃げたものが餌食になった。
徘徊する死体を脅威とする生き物は、我々人類以外にもいて、すべからく高い場所で出会うのだが、大概は我々の脅威になる生き物ではなかった。油断さえしなければなんとかなった。
しかし、そこで出会ったのは、人類の第2の敵と言える存在、衣服を纏わず、かろうじて四肢をたもつアメーバ状の体に相反して、人間と同じパーツの揃う顔の表情は、狂気としか言えなかった。

わたしは見た、数時間前に最後の缶詰を分け合った弟が、狂気の視線に射すくめられる間も無く、丸かじりにされる瞬間を。
言い訳ではないのだが、わかって欲しい、その時に強烈に刻まれたのだ、新たな捕食者の姿を、形の定まらない肉の塊という姿を、危険な存在として反応するようなトラウマ、反射的にトリガーをひいてしまったのだ。