【サラの鍵・・・ネタバレ】
夫と娘とパリで暮らすアメリカ人ジャーナリスト、ジュリアは1942年にナチス占領下のパリで起きたユダヤ人を屋内競輪場に収容した事件を取材する。
偶然にも夫の祖父母から譲り受けたアパートはアウシュビッツに送られたユダヤ人家族が住んでいたものと分かる。
もしかして祖父母がユダヤ人から強奪したのでは・・・。
その一家の長女と弟がアウシュビッツで亡くなっていないことを知り二人の足跡をたどることに。
1942年一斉検挙の日、すぐに戻れると思ったサラは助けたい一心で弟を納戸に隠し鍵をかけてしまう。屋内競輪場に集められたユダヤ人は約1万3千人トイレも水道もないまま3日間閉じ込められそのまま収容所へ送られて行く。
子供だけ集められた収容所からサラは弟を助けるために鍵を握りしめ逃走する。
一緒に逃げた友達が高熱で倒れ夫婦に助けられる。友達がチフスで亡くなりナチスに連れて行かれた後、その夫婦に連れられパリに戻る。閉じ込めた弟を救うために。
納戸の鍵を開けた瞬間、サラの絶叫が響く・・・。
そして60年後、
そのアパートを譲り受けたジュリアは義父に開けたことがないと言う祖父母の金庫の鍵を貸して欲しいと頼む。
夫の祖父母をユダヤ人から強奪したのではと疑っていたジュリアは義父に「あなたの父は正しいことをしていた」と告げる。
サラの養父にずっと支援金を送っていたのだった。
ジュリアはサラの息子と思われる一人の男性にサラの写真を見せるが、胸に星をつけた写真を見て母がユダヤ人であるはずがないと言う。
リチャードは父からサラの事故は自殺だったと知らされる。亡くなる前はひどいウツ病だったと。
そしてサラの日記を渡され壮絶な人生を知る。
そして二年後
真実を知り母サラの足跡を調べたリチャードがジュリアに会いにやって来る。
【サラの鍵】は60年前と現在とで交差させながら作られているんだけど
ドイツ人が起こした事件ではなくナチス占領下のパリでフランス人が起こした事件ということで今までの映画とは少し違う気がします
競輪場近くに住んでた人に「どうして何もしなかったのか?」と聞くと
「何ができた?」と逆に聞かれるんだよね
「当時はユダヤ人の悪い噂しかなかった」って・・・。
【黄色い星の子供たち】は同じようにナチス占領下のパリで起こった屋内競輪場事件を題材にした映画なので合わせて見るといいのでは・・・