東京都現代美術館で開催中の
ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
ファッションだけでなく、家具、食器、空間デザインと多岐に渡った展示で、
「ものづくり」とデザインに対する皆川氏の思いがじわじわと伝わってきました。
老若男女問わず楽しめる、気分が上がる展覧会です
会場構成は、注目している建築家・田根剛氏。
撮影は一部可能です。
会場入り口
オリジナルデキスタイルがクッションのように並んでいて、とても可愛い!
ワクワクします
「森-洋服の森-」と名付けられたこの空間は、服を森に見立てて400着以上展示されています。
入った瞬間、皆さん「ゎあ」と歓声を上げていました。
ブランド25年分の服を年代をミックスして展示。
どれもこれも可愛いくて、時代を感じさせないものばかり。
シーズンを超えて繰り返し愛用してもらえる服づくりが伝わってきます。
スカートとボレロのバランスが絶妙で、着こなしの勉強になります。
私の目を惹いたのは、これ↓
shell house(シェルハウス)
皆川氏が将来の夢として構想している「簡素で心地良い宿」のプロトタイプ。
フィボナッチ数列から着想を得た渦巻き型の構造をしています。
設計は、建築家・中村好文氏。
キッチンの上部がベッドルームになっています。
図面が手描きなのに驚きました。
他に印象に残ったのは、「土-洋服と記憶-」の部屋です。(撮影不可でした。)
個人が所有しているミナの服と所有者が語る服とのエピソードが紹介されているのですが、エピソードにグッと胸が熱くなります。
数年とか十何年もその服を大切にしていて、服と共に人生を刻んでいるのです。
こんなに愛着をもって大切にされるものを提供しているミナ ペルホネン。
ものづくりの神髄に触れたような気がしました。
会場の最後に、本展覧会のために皆川氏が描いた壁画と皆川氏のインタビュー映像があります。
皆川氏はミナ ペルホネンの活動について「私たち」と一人称複数で語っています。
真摯な姿勢が表れていて、感じ入りました。
好評のため、会期が2月半ばまで延長となっています。
納得の良い展覧会でした!
haconiwaさんに本展の詳しいレポートがありますので、
興味のある方はこちらの記事をどうぞ。
https://www.haconiwa-mag.com/exhibition/2019/11/mina-perhonen/
数年振りに訪れた東京都現代美術館。
リニューアルを経て、子連れ中心に来訪者が増えているようでした。
混雑していたので諦めて再訪した程です。
こちらはとんぼ返りした日の写真。快晴
木場公園内からのスカイツリー。