マティスについて書きたくなりました。
マティスはパリの美術学校(エコール・デ・ボザール)でギュスターヴ・モローの生徒でした。
作風が違うけど…と思い、調べたところ、
マティスは入学後に印象主義へと興味を募らせていき、マティスを評価していた象徴主義のモローを悩ませたそうです。
昨夏訪れたエルミタージュ美術館には、マティスの作品が多く所蔵されていました。
セルゲイ・シチューキンというロシアの富豪がマティスのパトロンだったそうです。
セルゲイ・シチューキンが、自宅の階段の踊り場を飾るためにマティスに注文した作品。
奥が音楽。手前がダンスⅡ。
《音楽》アンリ・マティス
1910年 カンヴァスに油彩
260 cm × 389 cm エルミタージュ美術館蔵
《ダンスⅡ》アンリ・マティス
1910年 カンヴァスに油彩
260 cm × 391 cm エルミタージュ美術館蔵
マティスのダンスと言えば、MoMA(ニューヨーク近代美術館)所蔵の作品が広く知られています。
《ダンスⅠ》アンリ・マティス
1909年 カンヴァスに油彩
259.7 cm × 390.1 cm ニューヨーク近代美術館蔵
先に描かれたMoMA所蔵作品がダンスⅠ、エルミタージュ所蔵がダンスⅡです。
ダンスⅡの方が、躍動感と人間らしさが増しているように感じます。