プラド美術館がインターネットを通じて、新しく絵画を購入するために寄付を募っています。
新しく購入したい絵画は、
フランス人画家
Simon Vouet シモン・ヴーエの作品
「Portrait of a Girl with a Dove」
ここでは「ハトと少女」と呼びます。
個人蔵なので未公開だったようです。
描いたフランス人画家シモン・ヴーエは、日本ではあまり知られていません。何故か。
私見ですが、ヴーエが生きた時代のフランス国王はルイ13世。
ヴェルサイユ宮殿など、日本人に知られているフランス文化はルイ14世の時代からなので、
ヴーエが生きた時代自体を取り上げる機会が稀のだと思います。
ヴーエは十数年イタリアに滞在した後フランスに戻り、
フランスにイタリアバロック絵画を伝えたと言われています。
プラド美術館は、
ヴーエの代表作を所蔵しています。
若さと美に打ち負かされる時間の翁
Time defeated by Hope and Beauty, Simon Vouet. 1627. Oil on canvas, 107 x 142 cm Museo del Prado
フランス帰国後の早い時期に描かれたものです。
プラド美術館が「ハトと少女」を購入したい理由として、
この絵の右側の「女性」と、「ハトと少女」の「少女」が酷似していることを挙げています。
「少女」の寛いだ表情も評価しています。
「ハトと少女」は、イタリア滞在時に描いた作品です。
また、後年の「若さと美に打ち負かされる時間の翁」の「女性」がフランス絵画らしい表現で描かれている点にも着目しており、
2枚揃えて、「少女」と「女性」を対比して鑑賞できるようにしたいそうです。
それが実現したら、絵画への理解が深まります。
わかりやすい鑑賞ができるのがプラド美術館の魅力です。
カード決済で5ユーロから寄付できます。
初の試みのようですが、今の時代に沿ったユニークな活動に挑戦する姿勢にも賛同したいです。
プラド美術館公式サイトでの記事はこちら
https://www.museodelprado.es/bicentenario/micromecenazgo
※Portrait of a Girl with a Dove「ハトと少女」が見れます。
寄付期間は2018年12月9日（日）まで。
もちろん寄付を済ませました。
微力ながら自分が絵画購入に資金援助をしたかと思うと、気分が高まります。
公開されたら観に行く！
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