昨日は二十四節気の小満でした。

あらゆる生き物が次第に成長し、

天地に満ち始める頃…　ということで

本格的な夏に向かって準備も必要ですね。

5月の連休過ぎの地域の観察会で高原に行き
午後訪れたのは別の湿地でした。

こちらは午前中の湿地帯より標高が低く
陽当りがいい場所でした。

小さな水路の中央あたりにピンクの花が…
クリンソウ（サクラソウ科サクラソウ属）の
咲き始めのようです。

大きく華やかな花ですがやはり毒性があり…

その向こうに見える白い花の木はもしかして
カスミザクラ（バラ科サクラ属）かも…

天気がよすぎて湿地の花も乾燥気味かな…

木陰の水が豊富な場所ではミズバショウや
リュウキンカも大きくなっています。

木道も終わって周りの山道に入ります。
急に細く凸凹な道になりました。

何の花かと思ったらショウジョウバカマ
（メランチウム科ショウジョウバカマ属）の
花が終わった姿で茎が伸びるのだそうです。

ムラサキケマンも伸び伸びしています。

この林でもシダパーティーズが展開中です。
とても威勢がいい感じで目を引きます。

光が差す場所では白い花が咲いていました。

ブラシのような形の花ですがウワミズサクラ
（バラ科ウワミズザクラ属）というとか…

実や花葉は食用に利用されるそうですが
梅のように青酸の成分があるため注意も…

こちらでもニリンソウが林一面に広がって
見応えのある時期に訪れられたようです。

他にも白い花が…　まだ蕾ですが

エゴノキ（エゴノキ科エゴノキ属）なのか
ウツギ（アジサイ科ウツギ属）なのか私には
よくわかりません…

エゴノキの実には毒性がありウツギの仲間も
ドクウツギという猛毒な種類があるとか…

こちらも何だったか…　検索するとレタスと

出ましたがそれはあり得ない大きさ…

すでに一抱えもあり近くに実も残っていて

オオウバユリ（ユリ科ウバユリ属）かな…

この日はいい天気で林の中にも光が降り注ぎ

午後になるとますます気温があがりました。

雲一つない青空に上弦の月が出ていました。

これで駐車場に戻れば観察会は終了です。

休憩しながら4時間ほど歩いたでしょうか…
途中足元に気をつけなければいけない道も…

杖やノルディックウォーキングのポールを
手にしている方もいました。

今回は私が最年少のようでほとんどの方が
仕事をとうに引退されているようでした。

八十代の方も数人いてペースはゆっくりでも
健康で自分の足で歩けるのは凄いことです。

私も去年に比べたらだいぶ歩けるように
なってきてこの調子でがんばりたいです…

この週末はまた知人の山の畑に手伝いに行き
野菜の苗を植えたり、草取りをしたり…

山の樹々もますます緑が鮮やかになって…

この日も天気がよくて日焼けが心配でした。

リンゴの花が一つ二つ枝に残っていました。

土手を席巻していたのはハルジオン
（キク科ムカシヨモギ属）でした。

細い花びらと俯く蕾が儚げに感じる花ですが
繁殖力が強く市街地から農地まであちこちで
見られ、大半が美味しく食べられるとか…

白でなくピンクや薄紫の花弁になるのは

清浄な空気の中で育ったときにできるそう…

帰りに沢の方に寄ってみると木陰に白い花が
ポツポツと咲いていました。

近づいてみると2種類の花があって一つは
ツボスミレ（スミレ科スミレ属）かな…

もう一つの白い花はもしかしたら
ワサビ（アブラナ科ワサビ属）なのかも…

食べてみればすぐわかるのでしょうが怖く…

いろいろな植物に毒が含まれるに驚きますが
庭に植えている植物にも毒性ありますよね…

キンポウゲ科の可愛い花とかほとんど…

薬用にもなっていたものから絶対危ないもの
まで程度は様々ですが勉強しないとな…

植物を、美しいとか可愛いとか
食べられるとか薬になるとか

人間の価値観で区別しているにし過ぎず
私のものさしもその程度なのですが…

野山の花が その2

野山の花が　その2