●今日6日(日)夜8時から、NHK「日曜美術館」で「光と影の"又三郎" 藤城清治89歳の挑戦・完結編」を放送。(3月16日の再放送)
◆>去年11月、影絵作家、藤城清治さんが89歳で挑んだ「風の又三郎」がついに完成した。18枚の影絵で物語の世界を絵画化した連作だ。藤城さんは若い頃から宮沢賢治にひかれ、「銀河鉄道の夜」をはじめとするいくつもの童話を影絵作品にしてきた。
>しかし「風の又三郎」だけは、物語の素朴さから、ずっと手がけられずにきた物語だった。去年の夏、「風の又三郎」に挑むことを決め、制作に取りかかる藤城さんの取材を開始。岩手を訪れ、賢治が描いた自然を見つめる姿。完成した一部の作品を日曜美術館で放送した。
>その後もアトリエでの制作に密着。最後の一枚が完成する瞬間をカメラに収めた。半年を越える格闘の日々。起き上がれないほどの疲労に襲われ、完成させることができないかもしれないという不安と闘いながら、時には明け方まで作業を続けていた。
>「風の又三郎」全編が展示された藤城清治美術館で、司会の井浦新が物語を朗読。光と影のドラマが刻まれた「風の又三郎」の世界をじっくりと紹介する。こん身の力で描ききった光と影の"又三郎"。1時間の拡大版で、藤城清治さんの今を見つめるドキュメント。