宮澤大三郎儀
かねてより病気療養中でしたが、平成31年5月5日に
享年97歳で永眠いたしました。
ここに生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに、
謹んでご通知申し上げます。
親族一同
宮澤大三郎儀
かねてより病気療養中でしたが、平成31年5月5日に
享年97歳で永眠いたしました。
ここに生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに、
謹んでご通知申し上げます。
親族一同
いつもご覧いただきありがとうございます。
入院につき、しばらくお休みさせていただきます。
コメントやメールのお返事ができませんので
ご了承ください。
五、生物進化とご先祖さま
本文中に書いた生物学者の柳澤桂子さんの話をもう少し補足しますと、
「一般的に生物の進化の過程は、はじめに単細胞が現れ、次第に進化して、魚のような水棲動物となり、それが進化してカエルなどのような両棲類となり、カメやワニなどのような爬虫類となり、そして、陸上で暮らす生物の鳥類や四足で歩く動物となり、やがて進化して人類になった。人間のDNAの中にはこれら進化の過程のDNAがすべて組み込まれている。したがって、人間の内にある動物的性格がより強く出る場合には本能に生き、闘争心の強い面が現れ、また、自己保存のため攻撃的になる。ただし、人間は人間として進化の過程の動物的なものをコントロールすることが出来るように生まれて来たのであるから常に心を高次の方向に向けることによって、平和を保つことが出来るはずなのである。そして、これらの原理を先人は徐々に解ってきたのであろう、それ故、多くの宗教家や思想家によっていろいろと真理が説かれてきたものである。したがって、私達は常に善き方向に心を向けるべく、少しでも日々努めることによって人類の平和が招来されるものと思われる。」と言われていますが、進化論は一般的に常識となっていますが、大切なことは科学者でも心の問題が平和への道であることに触れていることです。
私達は父母や祖父母ばかりでなく、爬虫類・両棲類・魚類や単細胞生物など進化の過程のすべてを「先祖」として現在の「自分」が存在するということが現実なのです。そうすると、未来の子供や孫やその子孫は「自分」が先祖になるのです。私達は未来の人達が幸せに過ごせるようにしなければならないことは解るものと思います。誰でも皆子孫のためを思わない人はいないと思います。もし居るとしたらその人は人間性を失っている人です。人間という生命には必ず心と体があり、体だけの生命体はありえないのです。と言うことは、心身ともに先祖から受け継がれ、また自分が次世代の先祖として心も体も受け継いで行かなければならないのです。このように考えますと現在の自分の責任は重いものであることに気付かれることでしょう。体も大切ですが心の健康も大切なのです。自分に合った心の健康法を探して心身ともに未来の先祖である自分を磨きましょう。
問題については、『心の世界』『気功療法の応用』にも書いてあります。瞑想の極意も書いてあります。
「心の世界」「気功療法の応用」は、ブックウエイ&書店&インターネットで購入できます。本代、税込み、1,728円。送料無料。電子書籍、540円。
中国に坐禅(数息観)を伝えた佛典(改訂版)『佛説大安般守意経解読書』 「訓読」「読み下し」「用語辞典」附(A5、302頁)は、ブックウエイ書店のみです。本代、税込みで、2、160円。送料無料。電子書籍、540円。
『42章経物語』本代1,200円。送料無料。は著者に直接申し込んで下さい。
全訳『法句経』A5版、500頁余の大冊。
ブックウエイから出版しています。
代金税込み、3,024円です。電子書籍、907円
ブックウエイ・アマゾン・街の本屋さんに申し込めば買えます。
『(太平洋戦争)戦前・戦中・戦後体験記』宮澤大三郎著。税込み¥1,620です。アマゾンからのみの発売になります。
内容
戦前=軍国主義教育
戦中=軍隊(旭川―釧路―東京=東京大空襲―長野―終戦)
戦後=昭和21年(神戸=MPと遭遇)-昭和22年(東京=進駐軍の横暴)
戦後海外で活躍した旧軍人など。
佛教をはじめ、キリスト教・イスラム教など、すべて宗教と名の付くものは人生をどう生きるかの答えを示しているものであると思います。
人生をどう生きるかということの答えは、誰もが幸せに生きたいということであろうと思います。此の世に生まれてきて自分は不幸で良いと思う人は一人もいない筈です。
今日よりは明日、明日よりは明後日、一歩でも二歩でも幸せになりたいと思って、日々我々は生きている筈です。
これは科学においても思想においても同じであるはずです。
しかし、実際に私たちは本当に幸せでしょうか、現実はつらいこと悲しいこと、苦しいことなどが多いのが此の世の中ではないでしょうか、特に今日の社会は嫌なことが多いのが現実なのです。それは過去においても同じことであったでしょう。
なぜ幸せを求めながら、不幸が多いのでしょう。
それは我々の持つ幸せの価値観が間違っているのではないでしょうか、
それでは、我々の持っている価値観とはどんなものでしょうか、それは、
1、お金があれば幸せであると言うこと。
2、マイホームが欲しい、宝石が欲しいという財産があれば良いということ。
3、地位や名誉が欲しいということ。
4、それに快楽ということ。すなわち、旅行がしたい、レジャーを楽しみたい。おいしいものを食べたい、それに愛欲という快楽のこと。
こういうものが得られることが幸せであるというような考えを我々は持っているのではないでしょうか。
ここに間違いがあるのではないでしょうか、そこで、佛教で言われている六道について考えて見ましょう。
1、餓鬼
それは何故かと言うと、これらの価値観は大変やっかいな価値観で、これで良いという満足がないのです。これらの欲には際限がないのです。佛教ではこのように際限のないものを求めてあくせくしている人を餓鬼の人生と言っているのです。すなわち、欲の際限のない人生を追及している人を餓鬼道に堕ちたと言っているのです。
その欲望は限度を知るということが餓鬼道から抜けられる方法であると言うことが悟りであると佛教では教えております。
2、畜生
相手と比べて負けていると畜生と思う、このように勝ち負けにこだわっている人生を畜生の人生と言います。餓鬼の人生は、畜生の人生に転落すると言うことになっているのです。畜生とはあらゆる動物を指しており、それは、お互いに本能のままに生き殺傷し合ったり、人間に殺されたり、という苦しみを受けるので、佛教では前世の悪い行いの報いで畜生道に堕ちれば動物に生まれ変わると言われております。
3、修羅
相手に勝つと優越感を持つものです。それで幸せに思えるのです。そして、そこには競争と言うものが起こって来るのです。
その優越感と言う幸せを得るために、相手の足を引っ張る、中傷する、妨害する。このような場面を人生の修羅場といい、修羅の人生と言うことになります。
従って、我々の人生は餓鬼の人生から、畜生の人生、畜生の人生から修羅の人生へと転落するのです。
これを今日の言葉に置き換えると、所有は比較を生み、比較は競争を生むと言うことになるのです。したがって、我々は所有、比較、競争をずっと続けて生きていて、これを佛教では、餓鬼・畜生・修羅と表現しているのです。
阿修羅を略した言葉が修羅ですが、阿修羅とは、血気盛んで、闘争を好む神様とされています。悲惨な闘争を繰り広げられる場所や状況を「修羅場」と言い、争いの止まない世間を「修羅の巷」と言います。
4、人間
しかし我々は一生懸命頑張って努力して働いたなら人並みの生活が出来るのです。この人並みの幸せを、人間界の人生と呼ぶのです。
動物や神などとは区別された「人類」「ひと」を意味します。
5、天上
さらに、長い人生の中には笑いが止まらないくらいの良いことが、一度や二度位はあるものです。たとえば、子供が結婚した、孫が出来た、マイホームを建てたなど、また若い人は愛する人が現れて、恋をしたなど、このような人生の喜びを天にも昇る喜びと言います。これを、天上界の人生と名づけております。このようなときを有頂天と言います。
佛教で「天」とは神を意味し、また神の住む場所をも意味しております。それは、理想の場所を指しているのです。天上界はこの地上にも造られるものです。
6、地獄
人間はおろかであるから、天上界にいることを忘れて、更に欲をつのらせたのが、バブル破壊後の時でした。土地は上がるだろう、株は上がるだろうと欲をつのらせ、それらが値下がりした経験を持った人は多いのではないでしょうか。
善いことの後には必ず悪いことが待っています。「好事魔多し」と言って、善いことは長くは続きません。善いことの後には必ず悪いことが待っていると言うことが世の中の道理なのです。自然界には晴れもあれば嵐もあるように自然界は循環しているのです。人間も自然界の一部ですから、天災か、病気が、如何なる形で襲い来るか分かりませんが、平素から嵐に備えて準備をして置くのが利口な人生の送り方ではないでしょうか。
人生は「諸行無常」なのです。また悪いことの後には良いこともめぐってくるのです。それを知らないで更に良いことがあると錯覚をしてしまいがちです。
しかしよく考えてみると天より上は無いのですから、それが上があると思って、欲を出して、天から落ちてしまい、そして行くところが地獄なのです。
愛だ恋だと言ってもやがて熱が冷めたときは、憎しみあい、ののしりあう、これも地獄なのです。
そしてすべてを失ったときに、またあくせくと働かなければならないという、餓鬼の人生に逆戻りをするのです。
したがって、我々の人生はこのような、餓鬼・畜生・修羅・人間・天上・地獄の六道を輪廻して人生を生き続けているのが現実の姿なのであると、佛教では教えているのです。そして、間違いなく来るものが、死であります。
死ぬときは一生懸命に築いた財産も、名誉も、地位も、味わってきた快楽もすべて此の世に残し去って行き、そして、残したものは皆で奪い合う。
このような人生は誠にむなしいものです。
何故むなしいかと言いますと、佛教ではそれは欲望の追及にあるからであると言うのです。
すなわち、人、それぞれに「足るを知る」ことが必要であると教えているのです。(佛教でいう「少欲知足」です。)
そして、目先に捕らわれない真理を会得することです。(叡智=菩薩の智慧)
自分のことと供に相手のことを思う思いやりと優しさの心。自分さえよければでは、だんだん人から見捨てられてしまいます。どうしたら多くの人の役に立つかと言う心が大切です。(慈悲)
今の世の中は殺傷事件や、贈収賄など、いまわしいことが大変多く、一部は清らかさを失った社会になってしまっています。清らかな生き方の重要性を考えねばならない時ではないでしょうか。(清浄)
六道とはこのような意味の教えが説かれているのです。
問題については、『心の世界』『気功療法の応用』にも書いてあります。瞑想の極意も書いてあります。
「心の世界」「気功療法の応用」は、ブックウエイ&書店&インターネットで購入できます。本代、税込み、1,728円。送料無料。電子書籍、540円。
中国に坐禅(数息観)を伝えた佛典(改訂版)『佛説大安般守意経解読書』 「訓読」「読み下し」「用語辞典」附(A5、302頁)は、ブックウエイ書店のみです。本代、税込みで、2、160円。送料無料。電子書籍、540円。
『42章経物語』本代1,200円。送料無料。は著者に直接申し込んで下さい。
全訳『法句経』A5版、500頁余の大冊。
ブックウエイから出版しています。
代金税込み、3,024円です。電子書籍、907円
ブックウエイ・アマゾン・街の本屋さんに申し込めば買えます。
『(太平洋戦争)戦前・戦中・戦後体験記』宮澤大三郎著。税込み¥1,620です。アマゾンからのみの発売になります。
内容
戦前=軍国主義教育
戦中=軍隊(旭川―釧路―東京=東京大空襲―長野―終戦)
戦後=昭和21年(神戸=MPと遭遇)-昭和22年(東京=進駐軍の横暴)
戦後海外で活躍した旧軍人など。
二、心の葛藤
子供のころ、母の話で、
ある裕福な家に本妻さんとお妾さんが一緒に暮らしていました。
ある日、二人が碁を指しているところへ、主人が帰ってきました。
主人が二人の方を見ますと、向かい合って一心に碁盤を見つめている二人の頭の上で数匹の蛇が大きな口を開け赤い舌を出しながら咬み合って争っているのが目に入りました。
びっくりした主人が側へ寄ってその蛇を追い払おうとしましたところ、それは何本かの髪の毛が絡み合っていたものでした。その姿を見た主人は、表面は穏やかそうに見えても、女の心の内の葛藤に気付き、出家して僧となって欲界から離れて修行にはげんだというのです。
このような話をして、母は私に女は嫉妬深いから髪の毛の先が蛇の口のように二つに分かれているのだと話してくれました。
私は本当かどうか疑問に思い、機会をみて何人かの女の髪の毛の先を調べてみましたところ、本当に先が二つに分かれていたのには子供心に私は驚き恐れたものでした。
この話は教訓としてのものでしょうが、まさに、修羅・畜生の世界を表しています。
髪の毛の先が分かれているのは生理的現象であってなんら不思議なものではないことは大人になってから解りました。
母が誰かに聞かされた物語でしょうが、話のもとは一遍上人の話であることが解ったのは後のことでした。
三、一遍上人伝記
一遍上人には二人の女房がいたそうです。その二人の女性は普段は仲が良く一遍上人も安心していましたが、ある日その二人が頭を並べて昼寝をしているとき柱のかげから一遍上人がそっと覗いて見ますと、二人の髪の毛が重なり合って無数の蛇となって咬み合いを始めていたのです。
一遍上人は表面では仲良くしている二人の女性も実は心の中ではお互いに憎しみ合い、嫉妬していることの恐ろしさに気付いたのです。
「このようなことでは自分の来世は地獄に墜ちてしまう、それは自分だけではなく、回りの人達も巻き添えにして、みんな一緒に地獄へ堕ちてしまう、恐ろしいことだ。」
「これは、領地なり、女なりに執着する気持ちがあるから、このような事がらが起きるのだ、問題は起きる元のところをすべて捨てなければならない。その為には今までの生活をやめるべきである。」と、
この様に考えて一遍上人は俗世間を捨てて再び出家し、念仏一筋に生きる決心をして、全国を行脚したのです。(捨聖。遊行上人。と言われる由来。)
(一遍上人は四国の豪族の子として生まれましたが七歳のとき仏門に入り、仏道の修行をして僧侶となりましたが、父の死により家の相続のため故郷に帰り、還俗〈僧侶を辞める〉し、妻や子供もいましたが再び出家しました。その訳が「女の髪の毛」の話と言われております。時宗の開祖です。)
問題については、『心の世界』『気功療法の応用』にも書いてあります。瞑想の極意も書いてあります。
「心の世界」「気功療法の応用」は、ブックウエイ&書店&インターネットで購入できます。本代、税込み、1,728円。送料無料。電子書籍、540円。
中国に坐禅(数息観)を伝えた佛典(改訂版)『佛説大安般守意経解読書』 「訓読」「読み下し」「用語辞典」附(A5、302頁)は、ブックウエイ書店のみです。本代、税込みで、2、160円。送料無料。電子書籍、540円。
『42章経物語』本代1,200円。送料無料。は著者に直接申し込んで下さい。
全訳『法句経』A5版、500頁余の大冊。
ブックウエイから出版しています。
代金税込み、3,024円です。電子書籍、907円
ブックウエイ・アマゾン・街の本屋さんに申し込めば買えます。
『(太平洋戦争)戦前・戦中・戦後体験記』宮澤大三郎著。税込み¥1,620です。アマゾンからのみの発売になります。
内容
戦前=軍国主義教育
戦中=軍隊(旭川―釧路―東京=東京大空襲―長野―終戦)
戦後=昭和21年(神戸=MPと遭遇)-昭和22年(東京=進駐軍の横暴)
戦後海外で活躍した旧軍人など。