湊かなえさんの『白ゆき姫殺人事件』を読みました。
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昔、湊かなえさんの『告白』を読んだときに、なんとも言えない苦い読後感に苛まれ…
それから足が遠のいていました。
\\ ここからネタバレありの感想です //
まぁ、これだけ最初から疑われている城野さんが犯人ってことはないだろうとは思ってたんです。
そんなの、あまりにもつまらない。
だけど、だんだんと城野さんの良い人感が怪しい方向に進み出し、怖っと思いました。
城野さんの言動に(私もちょっと心当たりあるわ…)と我が人生を思い返して震えました。
一歩間違えれば、私もこんな感じだったかもしれない。
本気で魔法使いになりたかった中学生時代。
『赤毛のアン』は好きじゃなかったからセーフ?
でも憧れてた先輩に、好きな小説の男の子の名前つけて隠語的に呼んでた!(←完全にアウトだな…)
そんなこんなで、犯人はわりとしょうもない理由がきっかけで三木さん殺害に至るわけですが。
そこに至るまで、至った後、の愛憎や、実質的な共犯者がそこに至るまでの心理とか、女の日常のドロドロが詰まっていて…
これまた読後感、いとわろし。
背筋がゾゾッとしました。
映画化もされているようです。
菜々緒さん、イメージドンピシャ!