今週、北朝鮮と米国の戦争開戦リスク高まる…英国も参戦準備、NATO参戦も | こばのブログ

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「海に浮かぶ軍事基地」と呼ばれる原子力空母「ロナルド・レーガン」をはじめ、原子力潜水艦「ミシガン」も韓国沿岸に到着、さらにミシガンには北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の暗殺を目的とする「斬首作戦」の実行部隊である米軍特殊部隊員も乗り込んでおり、いよいよ米軍による対北軍事作戦が本格化の様相を呈している。

 このような緊迫した朝鮮半島情勢をよりいっそう緊張させる情報が飛び込んできた。米軍に加えて、英国軍も朝鮮半島有事に備えて、空母「クイーン・エリザベス」および空母打撃陣や部隊を韓国に急派する準備を整えているというのだ。仮に英軍が参戦すれば、第2次朝鮮戦争勃発は間違いないだけに、半島情勢は風雲急を告げている。

ロナルド・レーガンなどの韓国派遣は16日から5日間の米韓合同軍事演習参加のためだが、北朝鮮国内でも弾頭ミサイルを積んだ移動式発射台の動きが捕捉されており、北朝鮮がこの間にミサイル発射に踏み切れば、米朝両軍による偶発的衝突を引き起こす危険もはらんでいる。

 さらに、北朝鮮が重大な挑発の動きをすれば、ミシガンに装着された侵入用潜水艇に米軍の特殊部隊員が乗り込んで、北朝鮮に侵入し、秘密作戦として「斬首作戦」を実行することも考えられる。

■英国とNATO

 このようななか、衝撃的なニュースが飛び込んできた。英紙「デイリー・メール」は英国軍首脳の話として、英国政府・軍首脳も北朝鮮の動向に危機感を抱き、有事の際に最新型空母を含む部隊の投入を準備していると報じたのだ。英軍は1950年から3年間続いた朝鮮戦争に、米韓両軍とともに国際連合軍として参戦している。

 英国軍はすでに北朝鮮に対する作戦計画を作成しており、朝鮮半島有事の際、空母「クイーン・エリザベス」号が45型駆逐艦や23型フリゲート艦とともに参戦する可能性が高いというのだ。クイーン・エリザベスは排水量4万5000トンで、イギリス海軍最大の空母で、40機の艦載機を搭載可能だ。

 同号は今年6月26日、試験航海に向けてロサイス造船所から就航したばかりで、現在は英ポーツマス港を母港として海上試験運航を行い、2020年までに実戦配備を終える予定だ。しかし、「イギリス軍が対北朝鮮作戦に参加すれば、予定より早い時期に運用される可能性がある」と同紙は伝えている。

 英国のファロン国防相は英BBCに、「米政府はその領土と国民を保護する権利がある。とはいえ、ロサンゼルスに比べれば、北朝鮮やそのミサイル基地により近いのはロンドンだ」とも述べて、北朝鮮の核兵器開発は「イギリスにとっても無関係ではない」と付け加えている。

 また、これとは別に、英国陸軍の特殊空挺部隊「SAS(Special Air Service)」が米韓両軍の特殊部隊と共に金正恩委員長の暗殺を計画したが、成功率が40%に満たないとの理由で中止されたとの報道もある。
 
 このような北朝鮮の核兵器に対する危機感はイギリスばかりでなく、欧州全体に広がっている。ロイター通信によると、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は先月10日、BBCの単独インタビューで、「北朝鮮の無謀な行為は世界全体への脅威だ。世界的な対応が必要であり、それには当然NATOも含まれる」と述べて、北朝鮮有事が発生すればNATOの参加もありうるとの立場を明らかにした。
 
 事務総長はグアム島が攻撃された場合、集団的自衛権を定めたNATO条約第5条が適用されるかとの質問については、「政治的な解決に向けて引き続き取り組むとともに、経済制裁も継続して行く必要がある」とだけ述べて、直接的な回答を控えたが、英国同様、朝鮮半島有事が勃発すれば参戦する可能性は高いとみられる。
 
 ちなみに1950年6月に勃発した朝鮮戦争には米韓英の国際連合軍の戦闘支援国として、欧州からフランス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、ギリシャが参戦している。