季節柄としては来るはずの雨が来ない、そんなおかしな梅雨入りをしている今日この頃ですね。
湿度があまり高くないにも関わらず、宮一印刷の折り機は順調に稼動中です。
しかし、折り機は正常に動作しているものの、印刷機の方でちょっとしたトラブルがありました。
トラブルの内容を簡単に言うと、インク汚れの発生です。
最近の暑い天気のせいか、インクが若干柔らかくなり、汚れの原因となったようです。
業務用の大型のエアコンを導入していても、やはり夏と冬では、印刷機や印刷ルーム自体の温度環境を完全に制御する事は難しいと実感しました。
あまり低速で印刷作業を行うと、時間の経過とともにインクと湿し水の作り出す界面のバランスが微妙に変化し、印刷物の仕上がりに影響を来たすおそれが増えるため、なるべくスピードを上げて印刷する事が一般的です。
ちなみに、宮一印刷の導入している4色カラー印刷機は、最高速ですと毎時1万4千枚程度まで上げられます。
今回発生したインク汚れについて、印刷できる枚数が毎時4~5千枚程度の低速域ではあまり汚れず、それ以上の速度で印刷をすると汚れるような傾向は前から把握できていたのですが、これまで詳しい原因が特定できませんでした。
こうしたインク汚れは、印刷物の密着を防ぐために、印刷した紙と紙の間に吹き込んでいるパウダーが主な原因だった時もあります。
用紙の表面(おもてめん)だけに印刷する片面印刷の場合は問題無いのですが、裏表を刷る両面印刷の場合、最初に刷った側の為に付着させたパウダーが、裏面を刷っている間に紙を挟むアルミ製の刷版とブランケットの間に蓄積され、ある瞬間にそれが剥がれて、急激なインク汚れに繋がると言うパターンです。
この過去に起きた問題については吹き付けるパウダーの量を調節する事で概ねクリアできました。
しかし、今回はどうやら、パウダーの使用量は問題では無いようです。
我々だけでは問題が解決できないので、印刷機を開発したメーカーの技術者の方に来てもらう事にしました。
最終的には、この謎のインク汚れは、単純に湿し水の量を調整する事で解決する事ができました。
カラー4色の印刷機は、毎時4千枚程度から毎時1万4千枚程度の印刷速度に合わせて、湿し水の使用量は自動で加減されるシステムになっています。
低速域での湿し水量は最適だったのですが、高速域でのそれは界面のバランスを保持するのに必要な量より、若干少なかったようです。
キーワード:印刷,汚れ,インク,両面印刷,宮一印刷,カラー






