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過去に書いた記事の中で、毎日必ず誰かに読まれてる記事が一つだけあります。
ちょうど一年ちょっと前に書いた
令和2年6月
保護犬ボランティアの多頭飼育崩壊の発覚動画を見て、その時思った事を書いたものです。
詳しい経緯は全く知りません。
Mさん
25年程前から犬の保護活動を行う。
どんな状態の犬でも引き受けていた。
神様と呼ばれるようになる。
真面目に保護活動をしていたが、数年前から積極的に引き受けた犬を放置するようになる。
犬を渡した保護団体が、犬の行方が分からない返せと押しかけ、糞が堆積した家の中を走り回る犬と、多数の犬の死体を発見発覚。
その崩壊現場をリアル配信。
その後、動物愛護法違反で略式起訴、30万円の罰金。
私が知っている伝聞はこれだけ。
彼女がどんな人かは知らない。
犬を幸せに繋げてきた期間も確かにあったのにどこかで歯車が狂った。
それが「神様」か「寄付金」か「メンタル」か他の要因かは分からないけれど。
まだ保護活動のボランティアをする前に記事に書いたことは、今でもそう思ってる。
あれを書いた半年後から、保護犬団体のお散歩ボランティアを始め半年ちょっとが経った今、実感する。
あれは確かに起こり得ると。
一般社団法人DogRescueHUG SAKURASAKU
代表の自宅兼シェルターにはいつも10匹以上のわんこがいる。今は18かな?
その殆どがシニアで、障害や病気がある。
つまり、その一生をここで終えさせる覚悟で代表が連れて来た子たち。
お散歩して排泄物片付けて洗濯して掃除して、ご飯を作り、介助が必要な犬への食事介助。その他見えない家事全般。
具合の悪い子の通院や投薬、塗り薬や整容。
受け入れやトリミングなどの搬送。
支援物資の仕分けに保管。
動物保護センターからの保護や協力要請。
預かりさんやスタッフ、ボランティアとの情報共有。
SNS発信と応対。
わんこの食費や医療費の為の物販。
里親希望者さんとのお見合いや環境チェック。
そして、その間にも常に届き続ける
飼育放棄された犬たちの、
遺棄された犬たちの、
多頭飼育崩壊の犬たちの、
飼い主不在の犬たちの
情報。
別に代表は、スーパーマンでもなければ聖人君子でもない、人よりちょっとわんこ好きのただの こだわりの強い変な 人だ。
(整理整頓と綺麗好きなところは凄く尊敬してますよ)
疲れる時もあれば、病気もするし老化もする。
スタッフが、里親希望者さんとの対応やメールの返信を手伝ったり、ボランティアが日々のお世話やお散歩、通院や搬送の手伝いをするけど、都合がつかない時もある。
ボラさんたちもなんとか1時間だけならなど自分の時間をやりくりして駆けつける。
行く事は出来ないけどと、わんこのご飯用のお肉や野菜を買って、小さく切って冷凍して届けてくれるボラさんもいる。
何とか救い出せてHUGに来たわんこたち。
新しい家族に繋げることができて家庭犬の顔になった子たちの里親さんからの近況報告に沸き、嬉しくて幸せな一方で、
ここで看取る事になって、もっと何か出来たんじゃないかとの後悔と喪失感で空っぽになる。
でも、空っぽでいさせてくれる間もなくボロボロのわんこが保護されるのを待ってる。
なんとか日々回せてる日常。
逃げ出すことのできない日常。
Mさんは、こんな時を20年以上過ごしたのだと思うと、胸が詰まる。
更には犬を放置して殺すに至ってしまう痛ましい終わり方に怒りが湧く。
Mさんへの怒りは無論のこと、
そこへ至るまでに誰も何も出来なかった事に。
何も知らなかった自分に、しなかった自分に。
怒りが湧く。
もちろん、Mさんが犬にした行為を許す事は出来ないけど、Mさんを他人事だとは思わないし、他人事にしてはいけないと思う。
では、どうするのか、何が出来るのか、
一年半前にいくつか書いた事にプラスするなら、
「犬の保護活動をしてる人を孤独にしない」
これに尽きる。
私は基本的に他人にああしろこうしろとは言いたくない。自分のする事、しない事。それらを自分で選択する責任と権利が人にはあるから。
でも、私のこの「京都の保護犬ボランティアによる多頭飼育崩壊について」の記事を、興味を持って検索して読みに来てくれた人になら、これを言いたい。
あなたの住む地域の保護犬団体に興味を持ってください。
その団体の考えに賛同できれば、手を貸してください。
無関心にだけはならないで。
あなたの住む地域でこんな不幸なわんこを作らないために、あなたに出来ることをしてください。
★地域の保護犬団体の探し方★
各自治体の動物愛護センターから名簿が公表されている事があります。
検索してみてください。
名古屋市は犬の譲渡ボランティア一覧
愛知県は協力団体名簿
他の自治体は調べてないのでわかりません。
私はこゆき喪中の間、喪が明けたらボランティアしようと、この名簿に載ってる団体さんを片っ端から検索しまくって何にどう取り組んでいるのか見てました。
そしてHUGが私の思いに一番近いと知り、
まず、こゆきの遺した物品を譲ることで代表さんとコンタクトを取り。
ちょうどクラウドファンディングをされていたので、寄付をして。
その返礼品としてシェルターでお散歩させてもらい。
少しだけど自分も参加が続けていけると思ったのでお散歩ボランティアになりました。
まぁ、ただただわんこに触りたかっただけですけどね