二日前に愛知県動物愛護センターから、DogRescueHUG ~SAKURASAKU~が引き取った恵祐くん。




おうちに着いてすぐ立てなくなった。

センターでは、今朝のご飯を食べなかったって申し送りがあったらしいけど、衰弱半端なくて、動物病院へメンバーさんが連れて行き検査。


結果は

右目眼球破損

腎不全

心不全

低血糖

低体温

低血圧

脳梗塞の疑いもある。


推定6〜7歳


すぐに入院になったけど、状態変わらずこれ以上手の施しようがないとの事。代表のめぐさんの看取りとの判断で、昨日ボラさん連携でおうちに帰ってきました。


そして、私もおうちに向かい、

恵祐くんはじめまして




ブランド犬じゃない雑種と呼ばれるわんこだけど、黒と白そして茶色の入った、ちょっと受け口、瞳がつぶらで可愛い子ラブ


今日はお散歩ボランティアの予定じゃないボラさん達が恵祐くんに会うために何人も顔を出してくれます。


エアコンと加湿器にプラスして、低体温だから遠赤外線のストーブに軽いブランケット。お水とヤギミルクが用意してあって、ちっちゃなシリンジで口に少し流し込むと舌を出して舐めてくれます。


横になって懸命に呼吸する恵祐くんの前に座って優しく撫でながら話しかけます。

「大丈夫だよー」

「ゆっくりでいいよー」

「一緒にお散歩したいよー」

「ここは美味しいご飯が自慢だから楽しみだね」

「無理に頑張らなくてもいいからね」


看取りに際してどうしてあげるか。

辛い身体に触らない方がいいとか、静かな環境を作るとか、いろんな考え方があるし、そこには多分正解なんてない。

自分がどうして欲しいかだって、看取られた経験なんて無い元気な時の希望が正しいわけがない。

看取る人が、看取りに際してしてあげたいことが一番正解なんだと思う。


だから、私は撫でるし話しかけ続ける。

恵祐くんは一人じゃないとわかってもらうため、そして自分が泣かないために。


だって、沈黙すると思ってしまう。

「どうしてここにいるの?」って

看取りなんて家族がすることだ。

家族のそばで見守られながら、

思い出を語られながら、

ありがとうって言ってもらいながら、

逝くのが本当なのに。


私は、恵祐くんに語ってあげる過去を知らない。

来ないかもしれない未来しか口にできない私なんかが、なんで今貴方のそばにいるんだよって。

悔しくてやるせ無くて涙が止まらなくなるから。

一生懸命語りかける。


これから一緒にいる仲間について。

これから食べられる美味しいご飯について。

これから散歩する道について

これから

これから

これから…

これからの事しか言えなくてごめんね。


でも泣いてる時間なんてない。

だって、この貴重な少ない時間で恵祐くんに私を好きになってもらわなくちゃいけない。

恵祐くんがあっちに行った時、

好きな人のそばで息をひきとったんだ。

って言えるように。


少しでも話しかけて、撫でて、恵祐くんが目を開けたら必ず見える位置にいて。目を合わせて微笑みかけて名前を呼ぶ。


恵祐くんは横になっているのも苦しいみたいで、2、30分ごとに起き上がってゼイゼイと咳をする。しばらくそうしてまた横になる。


前に座ってる私は、座る恵祐くんの揺れる身体を支えて、横になる時にさっきとは逆の向きで寝られるように誘導する。


同じ体勢が辛いんじゃないかと、たまに、起き上がった時、膝の上に乗せて抱えたりもする。


23時ごろ少量嘔吐、固形物は無く茶色い液体。

もうヤギミルクはやめてお水だけで口を濡らす。


だんだん座ってる時間が短くなり、

自分では起き上がれなくなっていく。


徐々に徐々に一晩かけて弱っていく。


横になってた恵祐くんが目を開けて、少し身じろぎするのが起きたい合図。身体を起こしてあげて支える。15秒くらいゼイゼイすると崩れる様に力が抜ける。横にして体勢を整え、シリンジで口の中を濡らす。

もう舌も出てこない。


早朝5時、

膝に抱っこしてると、身体に力が入ってる。見ると肛門からウンコが見えてる。おっきくて固い。肛門をマッサージしてうんこを掴んで引っ張り出す。その後も少し力んで柔らかいのが出たところでまたぐったりする。ウンコした事で血圧も下がってるだろうから横にして様子を見る。

自分の意思でウンコ出そうと力んでたのがちょっと嬉しくてたくさん褒めた。本当に良い子おねがい


6時

口から薄い出血あり。咳き込んで出てくる感じ。どこからの出血かは確認できず。


6時半

荒い息遣いが止まって、四肢を突っ張り痙攣する。


6時41分

DogRescueHUG ~SAKURASAKU~の代表めぐさんの腕の中からお空に上がって行きました。



恵祐くん

頑張ったね。

偉かったよ。

ごめんね。

ありがとう。







2年前、こゆきを看取った後に、わんこ達の為に自分に何が出来るか考えて、定年退職後60から70の10年間。保護犬の看取りボランティアをしようと決めました。

それが後悔だらけの看取りしか出来なかった私へこゆきが残していった宿題だと。

その為の準備で犬の看護と介護の通信教育も受けました。


そんな私が今回DogRescueHUG ~SAKURASAKU~のお散歩ボランティアとして、初めて保護犬の看取りをさせてもらえた。


恵祐くんがこの団体に来たこと。

看取りが決まり病院から帰ってきた日のお散歩ボランティアが私だったこと。

私の次の日の仕事がお休みで泊まれたこと。

そして、私が恵祐くんの最期まで看取れたこと。


それら全てがこゆきの縁だと思えてなりません。


こゆきが

辛い思いをしてる恵祐くんに、

あそこに行きなよ、うちの飼い主がいるから。

って。


私に、

この子ちゃんと看てあげてね。

って。

そう言ってる気がした。




ねぇこゆき

少しは宿題進んだかな?

私はちゃんと出来たかな?



こゆき

恵祐くんをよろしくね。





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