9月
どんどん元気なくなって、一日中寝てて、ご飯も食べられなくて、嘔吐もあって、痰がらみもひどくて、あふれるように口から粘稠痰が出てくるようになって
でも、トイレだけは自分でいってたこゆき。




呼吸器だけでも専門医にかけたいとかかりつけ医に相談したら、岐阜大学動物病院を紹介してくださることになった。


そして、
10月9日 岐阜大学動物病院受診
内科のドクターは、若くてキレイで優しそうな女性で、かかりつけ医がとことん詳しく書いてくださった紹介状があったのに
丁寧に1時間ほどかけて問診していただいた。

こゆきの症状をひとつひとつホワイトボードに書き出して、その症状が起こる原因を書き出してくださった。

てんかん発作→脳、内臓
嘔吐/吐出
 神経脳幹/ニューロパチー
 筋障害 神経筋
顔面神経麻痺
 脳幹/ニューロパチー
 (肺、気管、咽頭)
 脳幹/ニューロパチー
ふらつき
 筋 神経 骨

そして、行う検査は
身体検査、血液検査、レントゲン(造影)、超音波、EMG(筋電図検査)、MRI

血液検査で貧血がひどい、赤血球が少なくて作られてる様子もない。腎臓の数値が悪くなってる。
3日食べてないのに胃に食べ物が溜まってる。

今日は麻酔をかけるのがむつかしくMRIができない。ってことで、点滴だけしていったん帰宅。

10月10日 岐阜大学動物病院受診
今後の検査や治療についてお話しする。
胃の内容物がなくなるまで点滴
その後
①麻酔をしてMRI検査
②腎臓の回復を待ってMRI
③対症治療していく

とのことで、15日にMRIの予約をして、かかりつけ医へ寄り点滴。

プロナミド(消化管運動機能改善)増えて、
ご飯も結石予防フードじゃなくて消化管サポートの缶詰に変更。

10月12日かかりつけ医受診

10月14日 かかりつけ医受診
早朝嘔吐二回、皮下補液と吐気止
体重が1.8kgまで減っちゃってる

10月15日 朝嘔吐一回 岐大受診
9:00
こゆきの現状を話す。麻酔への不安を押してまで検査が必要かどうか。
血液検査をして、麻酔出来るかの判断はドクターにゆだねることにする。
もし、血液検査結果が悪く今日麻酔が出来なければ①甲状腺の治療②ステロイド治療、どちらかを選んで施し回復を待ってから麻酔をかけ精査する。

11:30
血液検査の結果 前回よりも悪い。
レントゲンで胃の内容物はなし。
腎臓膀胱に結石あり。
ドクターによれば、今がラストチャンスだと思われるとのこと。
目を覚まさないリスクはあるが全身麻酔による精密検査をお願いする。
検査はMRI,CT,神経生理検査(末梢神経伝導検査)

16:30
CTで肺に腫瘍が見つかる。
気胸のリスクはあるが、生涯最後の全身麻酔をしている今しか出来ない。
とのことなので細胞診をお願いする。
MRIではまったく異常なく、脳幹の異常は否定できたとのこと。

18:00
ムンテラ
脳幹の異常が否定されたので、ニューロパチーと考えられる。
ニューロパチーの原因としては
炎症→自己免疫、感染
腫瘍→膵臓、リンパ腫、乳腺
内分泌→甲状腺ホルモン
変性性、遺伝性

肺の影は腫瘍ではなかったとの事
甲状腺は片方消えていて、片方大きく見えるが、データ的に出ている量は0

今後の治療
 チラージン(甲状腺ホルモン)
 セファクリア(抗生剤)
 エンロクリア(抗菌剤)
 皮下補液(腎臓のため)
を行う。

10月17日 かかりつけ医受診
皮下点滴のやり方を教わって、点滴用品一式もらってきた。
今後家で一日一回皮下点滴を行う。

10月20日 岐大受診
電気生理学的検査結果、多発性抹消神経障害の可能性が高い。
甲状腺ホルモンの治療続行
本日の血液検査の結果
 ヘマトクリット値7.8%(血液中の赤血球の割合、参考値55%-37%)とても低い!ドクターが診てた子で7%を切って生きてた子はいないとのこと。
 輸血施術。ゆっくりと入れないといけないため、入院するか聞かれるが、夜中病院は無人になるとの事で、万一こゆきが逝ってしまった時に誰もそばにいないのは考えられない。
そんな最期を迎えさせたくないと、夜ドクターが帰宅するぎりぎりまで輸血してもらって一旦帰宅、明日朝連れてきて輸血続行することに決める。
22:30まで付き合ってくださったドクターには本当に感謝しかない。

10月21日 岐大受診
朝起きてトイレ前まで行くとおしっこした。身体ふらふらでずっと支えてなくちゃいけないけど、
ちゃんと自分でおしっこした。
ご飯も20g食べて水ゼリーも50g食べた。
今日も輸血だ!祝日だから大学お休みなのに、ドクターはじめスタッフの皆さん対応してくださり、本当に感謝だ。
大丈夫、大丈夫、赤血球いただいたから大丈夫と自分で言い聞かせてた。
元気な時は3kg切らないようにしようと言ってた体重が1.8kg。
食欲もないしのどに絡まって食べられないからと胃ろうをすすめられる。
次回受診時手術の予約をする。
20:30帰宅

が、翌日から食欲が少し戻って一日100gくらい食べられるようになった!
トイレも自分から歩いて行ける!
まだふらふらだけどね。でもすごい。こゆきがんばってる。

10月26日 かかりつけ医受診
血液検査 一日に2%の割合で赤血球が減ってる。スクラルファート開始
胃ろうについて、もし先生の飼い犬だったらどうするか?とお聞きする。胃ろうはしないと思います。と言われる。先生も参考になるかと人間の胃ろう手術の方法を勉強してくださったが、やはり犬には人間の方法は使えないとの事。でも私はこの子に人間の築き上げて来た医学は全て使うと決めたし、栄養と水分は胃ろうで、美味しいおやつは口から食べられれば良いと思ってお願いしてきたと話をした。

が、この頃食欲があって一日150gくらい食べられるようになった。
寝返りも自分でできるようになった。
だから、岐大に連絡して胃ろうの手術は中止してもらう。

10月30 日 かかりつけ医受診
血液検査少しだけど赤血球減ってる、が明日岐大なので様子見
うんこも茶色に戻っている。
スクラルファート効いてるのかな?
ただ、ほかの薬と一緒に飲むとほかの薬の吸収も抑えられてしまうらしいので、
夜中の0:00に起こして飲ませて、休みの日だけ15:00にも飲ませることにする。

10月31日 岐大受診
赤血球減少とまった。
元気になってる。動いてる。うんこもちゃんと茶色。

11月3日 かかりつけ医受診
血液検査 やっぱり減ってる。

11月5日 かかりつけ医受診
血液検査 データ横ばい、若い赤血球作られてる!

11月8日 かかりつけ医受診
血液検査 微増だけど赤血球増えた!!!

11月10日 かかりつけ医受診
血液検査 やっぱり増えてる。少しだけど増えてる。
この頃一日200gくらい食べてるからね。でも、がりがりでほかの部分も栄養欲しがってるだろうから取り合いだねってドクターが言ってた。

11月13日 岐大受診
良くなってる。麻痺も少し良くなってる。
甲状腺ホルモンはこのまま続行。抗生剤を減らす。
今まで状態悪かったから、診察台でもぐったりしてたのが、今日は私によじ登って帰りたそうにした。
良くなってる。すっごい良くなってる。

11月15日 かかりつけ医受診
薬も減らしていこうとお話しする。
…が、夜中22:00えづきが続く。
痰がらみもひどくなってる。
ご飯食べると誤嚥してるみたい。ご飯食べた後震えてる。

11月21日 嘔吐する。すごく久しぶりだ。

11月22日 かかりつけ医受診
血液検査 赤血球微増
体重2.0kg 増えてる。

11月27日 かかりつけ医受診
血液検査 横ばい

11月29日 かかりつけ医受診
左目からボロボロ涙が流れてる。みてもらうが新しい傷はないとの事。



体重2.2kg すっごい増えてる!

12月3日 岐大受診
朝起きたら、私の腕を枕にして寝てるのを発見。めちゃくちゃ可愛い。


検査の調子いい感じ。
このまま続行していく。

12月6日 かかりつけ医受診
体重2.3kg ちゃくちゃくと増えてる。病気の子が体重増やすのは並大抵じゃないとドクターに褒められる。

12月7日
18:00から、嘔吐7回 胃の中のもの全部吐いて、最後は白い泡だけを吐いてた。
夜間動物緊急診療所受診
吐き気止め点滴
夜中も喀痰動作 痰を吐く


12月8日 かかりつけ医受診
吐き気止めと水分を点滴
血液検査 赤血球増えてる

夜、急に身体のけぞり、失禁。
痰吐く

12月9日
0:00 立ち上がって喀痰動作、コタツで寝る。
2:00 喀痰動作のあと、コタツから出てきて布団の横に来るので一緒に寝る。
6:00 自分からトイレへ行って、コタツで寝る。

13:00  昼休み帰ってきた私の腕の中で逝く。


10月9日から12月9日まで2ヶ月。
かかりつけ医には15回。
岐阜大学動物病院へは7回受診しました。
ニューロパチーと診断がついて、その治療はうまく行ってました。
もっと早く行って治療を始めてればよかった。
体力がとことん削られた時期の受診だったから、もうギリギリだった。
先生には本当に感謝しかありません。対症療法だけじゃなく、病名がついて、治療が始められ、状態が上向いていくのは、本当に嬉しかった。

参考までに
2ヶ月で岐阜大学動物病院7回受診
診断に必要な検査と赤血球輸血二日に診察で343,520円でした。
払ったかいはあったと心の底から思います。
本当にありがとうございました。

でもホントはこの10倍払ってもいいから、生きてて欲しかったよぉ。