走った!
すっごい久しぶりに走った。
そして結構な数の方たちも走っていました。
11時の大劇場を観てから、15時の梅田公演を観に行く人何人もいらっしゃるのですね。

幕間に通路までの方々に「終演後ソッコー出ます、さようなら」と挨拶を済ませておいて、キャトル階段から宝塚南口までダッシュ。
通常は危機管理として先頭車両には乗らないのですが、今日はそんなこと言ってられないと先頭車両に。乗り換えでは後ろから二つ目の車両に乗り、梅田出てからもダッシュです。
若い子には付いていけないと弱音をはく私の前を白髪のおばさまが軽やかに疾走されておりました。がんばろう。

そして、お誘いした観劇友の待つドラマシティに無事到着。
3列センターブロックという良席です。友の会さまありがとう。

客席に座り一息ついて幕開きです。

宙組『群盗』
まったく前情報入れていないのでストーリーもわかりません。シラーといえば「歓喜の歌」くらいしか知らないし、宙組さんもよくわからない。

今、思い返すとまだまだいける部分が思い出されるのですが、目の前で観ている時間。そして観終わった直後は「キキちゃんすごい。宙組さんかっこいい。良いもの観た」と感動でした。

何よりも物語の力が凄い。
階級闘争で、階級の狭間に落ち込む若きインテリゲンチアたちの物語が、キキちゃん率いる宙組若手役者さんたちとまんま重なって、発散される若さと転落物語にすっかりはまり込みました。素晴らしかった。
音楽も聴き慣れたクラシックを使いつつ主題歌も美しい。

芹香斗亜さん。
キキちゃん。めっちゃ若い座組。この若い子たちをまとめてこのクオリティはすごいです。お顔はクールなのに持ち味が陽で、悲劇なのに暗くし過ぎないところが本当に素敵です。お貴族さまが似合う品の良さ。

天彩峰里ちゃん。
出来る娘役さんでなんの不安もなくヒロインとして立ってました。100期すごいな。苦悩する姿が似合う娘役さんですね。もちろん笑顔も可愛かった。

凛城きらさん。
一緒に観劇した友人がいいよねいいよね。と言ってました。アレクサンドラやったかたですよね。まだお若いのにキキちゃんの父親役を素晴らしく作っていらっしゃいました。

大学の学友たちもみんな個性的で魅力的。
弟の瑠風くん、悲劇似合うわね。

若い舞台でしたが、初日から全くストレスなく引き込まれました。宙組素晴らしいね。
キキちゃん、良い組子たちに恵まれて、良い舞台でのびのびと演じられていて。よかったね。

これは『オーシャンズ』楽しみしかない。