美弥さん復帰おめでとーーー!
そして、遠足でした。
今回連れて行った人たちはみんな、歌舞伎やミュージカルなど他の舞台も観ている人たちなので、楽間際にしました。
そして大正解!
いや、ちょっと美弥さん休演にはビビりましたけどね。

三井住友VISAカード ミュージカル
『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』
トート/珠城りょう
エリザベート/愛希れいか
フランツ/美弥るりか
ルキーニ/月城かなと
ルドルフ/暁千星


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いやぁ、しっくりくる!
月組『エリザベート』4回拝見しましたが、やっぱり今回が一番よかった。
このキャストがバランス良いです。

珠城さんトート。
私にとっては今までで一番「死」を感じさせてくれたトートでした。
いつもは見えないのだけど「生」の光の影に確実に存在していて、ふいに近くに現れる恐ろしい「死」そのもの。出てくるたびに怖かった。
あ、でも、ロングヘア気にするところがあって、その時だけはちょっと可愛かった(笑)

ちゃぴちゃんエリザベート。
どんどん成長し変化していく硬質なエリザベートは新鮮でした。
生き辛さが見えて、だからこそ、最後のトートとの死出の旅に安らぎを感じさせてくれる。そんなエリザベートでした。
言う機会ないかもしれないのでここで言います。
卒業おめでとうございます。とても好きなジェンヌさんでした。
今後のご活躍期待してます。

美弥さんフランツが本当に優しい。
シシィにだけじゃなくて、ゾフィにも、民衆にも家来にも、全方向に優しくて、だからこそ迎えた悲劇なのだと感じられます。
今まで私が舞台で観てきた本役フランツは三人。
北翔さんは、圧巻の歌と存在感で扉開けちゃうフランツ。
真風さんは、完璧なスタイルとかっこよさで扉開けちゃうフランツ。
そして美弥さんは、ぞくぞくくる低音ヴォイスと優しさで扉開けちゃうフランツ。
まぁ、結局私ならどのフランツでも扉開けちゃうんですけどね。

特に今日の美弥さんフランツは声も眼差しも所作もすべてが優しくて愛に溢れていて、このフランツを観られて幸せでした。

かなと君ルキーニ。
やっぱり本役は凄いと思わせてくれました。もうどっから観てもルキーニでした。
これまで観てきたかなと君はいつも一定レベルにちゃんと創ってくる安定感ゆえに、私の目から逸れてきたのですが、今回のルキーニは面白かった。更にフランツ代役をちゃんと自らの糧に出来てるのが見える今日の舞台。素晴らしかった。
今日このルキーニを観られて幸せです。

ありちゃんルドルフ。
すっごい個人的な印象だけで語ります。
周りを見はじめた?
この子は周りを見ずに突っ走るのがある種の魅力だと思ってます。それが許されてそれで成立する存在感のある子だと。
なんだか、それが今日、周りを見はじめた感が見えてちょっと驚いてます。もしそうならそれが今後の彼女の舞台にどう影響していくのか。ちょっと面白くなってきた。


ああ。幸せな遠足でした。
さすが『エリザベート』観たい人が多くて、日程の関係で来られなかった人もいて残念だったけど、観劇した人に喜んでもらえたのが嬉しい。当日券に並んで二回目観劇に挑戦した子もいたりと、宝塚普及に勤しみつつ自分も楽しんだ公演でした。