長女と母に会いに行った


3月に入ってから

今までより

ぐっと寝てる時間が長くなった


今までは

会いに来たよーって声をかけると

肩をトントンと叩くと

目を覚ましたけど

最近はそれでも起きることなく


長女がばあちゃ〜んと声をかけ

おでこを指で触っていると

瞑ったままの目がピクピクと。

でももう開ける力がないのか

目を瞑ったまま

かろうじて微かに頷いた。


ちゃんと聞こえてるでと長女


そのあとも

◯◯と◯◯やで〜

娘と孫やで〜と話しかけてたけど

ピタっと反応が止まったから

娘が

もうわからんか と独り言のように

ボソっと言ったら


片一方の目をパチっと開けて

すごくかすれてはいたけど

それでもはっきりとわかる声で

娘をしっかりと見て

わかるわって満面の笑みで

母が答えた



長女は小さい頃から

大のばあちゃん子で

それこそ大きくなってからも

母と一緒によく歌を歌っていた


入院してからも

兄の次によく会いに行ってる


認知症になって

私のことも

娘のことも

わからなくなったはずやのに


長女が言った

もうわからんか が

すごく寂しそうやったからか

母は元気やった時のように

少しおどけて

でる限りの力を振り絞って

答えてくれたんやと思った


長女に

元気な頃のばあちゃんでありたいと

思ってくれたんやなって



この一瞬のあとは

またくるわなの声に

少し頷いただけで

また眠ってしまった




ばあちゃん

またすぐに会いに行くね