30分ほど待ち、思ったより早く呼ばれた。
シュッとした笑顔が爽やかな男の先生だった。
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『はじめまして。うん。聞きました。
私はグリオーマのチームで手術などね、してます。
MRIもね。うん。
経過観察だと言われたと。
そして、不安になりこちらにね。うん。』
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『もとの主治医は、ローグレードグリオーマの可能性が否定できないと。そして3ヶ月後にって言われて。
でも自分で不安で色々調べたら、メール相談できるHPにたどりついて、送ったらこの内容が返ってきたんです。(コピーした長文のメール内容を渡してそのまま読んでもらう。)
言ってることが違くて、混乱しています。』
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『おぉ、◯◯先生か。うんうん。
(全部目を通してくれる)』
やはり、メールの先生は有名な先生だったらしい。
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『そうだね。これは〜〜〜.....
(メールの内容に触れた回答をしてくれる)
でもね、画像だけじゃやっぱり
本当のことはわからないんだ。
あなたは、どうしたい?』
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『幼い子供がいるんです。
できるだけ長く生きたいんです。涙』
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『うんうん、わかった。そうだね。
よし。じゃあ手術おさえるね。
で、より詳しい検査をまずはしてもらいたい。
PET検査をしよう。
で、手術は◯◯日で、おさえるね。
もちろん、手術日変更はできるから。
一応、おさえかないとね、他の患者さん入っちゃうからさ。
詳しいことはまたこの検査結果のときに話そう。
お子さんは、何歳?』
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『4歳と、2歳。男の子です 涙』
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『ははっ、2人男の子か!大変だ^_^
お子さんのね、成長見ようね。
この病気は長く付き合っていくものだけど、
20年、それ以上生きてる人もいるし、
なんたらかんたら...』
えっ、先生の口から
20年って言ってくれた。
えっ、そんな生きれるかも?
子供たちの成長見れるかも?
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『あの、すぐ死ぬかもと思ってたのですが、
20年とか...
希望は、持って いい ?』
もう涙がポロポロ出てる私の目を
先生はまっすぐ見て
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『 希望は 持って いい !』
ってハッキリ言ってくれた。
そりゃ先生だから、
治るなんて言えない。大丈夫とは言えない。
でも、
希望は持っていい
って、今の私には
どれほどどれほど欲しかった言葉か。
絶対絶対絶対
がんばる。
絶対絶対絶対
幸せになるし、たくさん笑ってたくさん子供と遊ばないと。
大好きな夫と家族と大切な友達と。
一気に力が沸いてきた。
先生が違うだけで、どれだけ
こちらが前向きに頑張れるか。
こんなにも違うのかと。
身を持って体感した。
この日を境に、私はまた笑えるようになった。
抗うつ薬は飲まなくても大丈夫になったので、メンタルの先生にも伝えた。まだ睡眠薬だけはもらっている。
病気になったことはただの偶然で、
これはもう私にはどうしようもないこと。
コントロールできないこと。
何でなったのかとか、
意味なんてない。
神様なんぞいない。
ものすごく理不尽で不公平だ。
とにかく泣いてきた。ずっと泣いてきた。
絶望から、
やっとこの病気と一緒に、
どうやって生きていくか
今自分にできること
目の前のことに集中できるようになってきた。
今を取りこぼさない。
今、ケタケタ笑ってる子供達の笑顔をしっかりと目に焼き付ける。
ママ抱っこと言ってもらえるのは、人生において
ほんの一瞬で。
男の子なんて、いつまでもママと遊んでくれるもんじゃない。
手を繋いでくれる間、しっかりと手を繋いで。
抱きしめさせてくれるときまで、毎日抱きしめる。
偶然はあまりにも残酷だ。
でも、偶然はときに信じられないくらいに味方をしてくれるものでもある。
無自覚、無症状なのに、長男が頭突きしてくれたおかげで、偶然見つかった。
幸い、早期発見だ。
いつか長男が大きくなった時に、
あなたのおかげで早く見つけられたと
笑いながら伝えたい。
これからまためっちゃ落ち込むし
何度も絶望するだろう。
けど、波がある。また這い上がる。
一度ブログ更新止めます