死んでるんじゃ無いかなと思った朝 | ひねもすのらりくらりかな

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これといって意味は無いです。



いつも通り目を覚ますと

カーテンから光が溢れて居なく

外は雨なのか

部屋の中の色彩が褪せていた。

と思うも

二度寝。


もう一度たっぷりと眠ったなと目を覚ました。

カーテンや部屋を見回すと

矢張り灰色がかっていた。


「アレ、

若しかして私死んでるんじゃ」


との思いに至った。

気付いてないけど、寝てる間に逝ったのかも知れない。


理由なら

伝染病に感染してて

無自覚患者で

肺が侵されていて

眠っている間に呼吸不全を起こしたか、

飲み過ぎで動脈瘤が出来ていて、

破裂して息を引き取ったか。



その体の中に勘違いしてまだ生きてる錯覚で居るのかも知れない。


眠ってる内にポックリ逝くのが夢だったのに


チョット寂しい気がした。


発見される迄に腐らないかしら。とか


払い戻しか延期か分からないライブチケット二枚あるけど、会いに行きたかったな。とか


好きな人をもう見れないのか。とか


この世に執着する事も無いには無いのに


思ってるよりも


結構強く思ってたりするのね。


と客観視した。


保険解約してお金遣ってから死にたかった。とかは無いのね。


お金を遣い切ってから困っても、早々都合良くポックリ逝ける訳は無いと冷静に判断してたり。



不慮の死だと
同じ所に留まり
何度も何度も同じシチュエーションを繰り返すとか聞いた事があるせいか

私は目を覚ます都度この灰色の景色の中


「アレ、

若しかして私死んでるんじゃ」


を繰り返す


その初日なのかも知れないと思うと


生きてる時と変わらないなと鬱々として来た。


がもう一度眠った。


三度目の正直


で目覚めると世界はまだ色褪せていた。



スマホに手を伸ばし時間を見ると


まだ六時。



遅起きのサイクルなのに


就寝後二、三時間で目覚めたせいで


外暗かっただけじゃん。と判明。






嬉しくも悲しくも無く

また今日。






おしまい。