牡蠣のスープが食べたいなぁ、と思い立ち、買いに行ってみたものの、何度グルグル売り場を廻ってみても牡蠣の姿はなし。牡蠣酢用の酢は売られているのに牡蠣はなし。白菜やシメジ・牛乳など、その他の材料は既に籠の中なので、『どうしよっかなぁ~。』としばし考えた後、ハマグリを発見し、『う~ん、ハマグリにしよう!』と計画変更。
ハマグリは大、大、大、大好物のひとつ。プリッとしたハマグリをちゅーっと醤油をかけて芳ばしく。食べる時はハマグリを口いっぱいホウばった後、貝殻に残ったお汁をくぴっとあおる。あぁ~、海の味がする。・・・・・と言うのがワタシが幼い頃から体験しているハマグリなのだけれど・・・・・・、何これっ! 小っちゃっ! とても焼きハマグリとしてテーブルにのぼれるサイズではないけど・・・・。
家に帰ってふと考えた。これ、生きてるんだよねぇ?砂抜きしなきゃいけないんだよねぇ・・・・? 考えてみたら、“貝”を買ってきて料理した事はあんまり無かったかも。アサリの酒蒸しくらいかな。いつも砂抜きが充分でなく、じゃりじゃりしている事が良くあるので、念入りにやんなきゃぁな。『ハマグリ 下処理』でググッてみると“海水よりちょっと濃い塩水に漬けて、一晩暗所に置き砂を十分抜いてください。” ひ・と・ば・ん。ちょっと衝撃だった。今日、これから食べたいんだけど。とりあえず塩水を用意してハマグリ達をガラガラとその中に入れた。(必要なことではないんだけど)、しばし観察。じーっと見てるとハマグリが蘇ってきた。ぶくぶく泡を吐いたり、ちょっとだけ貝が開いてぶよぶよーっとした物が出てきた。こちらは動かしていないのにボールの中の貝が、ごろっごろっと動いている。ちゅーっと言う謎の音も聞こえる。(当たり前ですが)、ハマグリ、やっぱり生きてたんだぁ。もっと更なる変化を期待して、(ボールの外に出ようとするとか、2・3個脱出に成功して部屋の中に潜んでるとか・・・・)、さらに観察してみたが、そんなアクティブな動きもあるはずも無く。他の食材を用意して、ハマグリ達にはこちらが待てるぎりぎりの時間まで塩水でくつろいでいただいて、いざ、調理開始!
ボールの中では、おとなしいハマグリ、活発なハマグリ、色々いたので、実はちょっとだけ死んでんじゃってるのもいるんじゃないかと半信半疑。鍋に火が入るに従って、ぱかっ、ぱかっ、ぱかっ、っと勢いよく開いていくハマグリ達。何個かいつまで経っても心を閉ざしたままのもいて焦りましたが、最終的には皆さんぷりっと外に出てきてくれました。身を殻から離してしまったら、小っちゃ過ぎて捜索不能に・・・・。でも確かに“ハマグリのスープ 牛乳仕立て”、美味しかったです。
因みに、ワタシが子供の頃から親しんだ、ボリュームたっぷりの焼きハマグリが出てくるお店、『
えぼし』です。茅ヶ崎で道場を開いている小川直也さんはここのかぼちゃプリンがお気に入りのようで、いろんな所で宣伝してたりしてます。
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