塾長は、長女に「どこらへんの大学を考えているの?」と聞きました。


すると、長女は、「具体的には決まってないんですけど、できれば早慶上智あたりを考えてます。」と答えました(以下、塾長と長女の会話です。)。


「上智は、今年は入りやすかったみたいだよ。医学部は考えてないの」


「良いとは思うんですけど、私の偏差値じゃ、全然足りないから。。。私の高校も毎年1人か2人しか受かってないし。。。」


「◯◯って、高校しってる?毎年、医学部進学者が1人くらいしか出ない学校なんだけど、そこの生徒が僕の教え子だったんだよ。信州大学の医学部目指してたんだけど、その子も高2の頃は偏差値が足りないことを気にしてたよ。あと学費だよね。国立ならともかく、私立はものすごく高いからね。僕は、都内にある私立の医学部を調べたよ。その子の親も呼んで三者面談をした。親は、私立の医学部の学費の高さに驚いていたけど、順天堂大学とS大の医学部なら受験して良いと言ってくれた。そうすると、チャンスが4回あるじゃない。信州大学の前期と後期。順天堂大学、S大学。」


「そうですね。」


「結果知りたい?その子は信州大学はダメだったよ。でも、S大学の医学部に合格した。その子も親御さんも泣いて喜んでたよ。仮に高校から1人しか受かってないとしても、成績が1番の子が受かってるわけじゃないでしょう。だから、医学部に行きたいなら、今の偏差値なんて気にしないで目指した方が良い。」


なかなか熱い言葉を頂いて、長女も

感銘を受けたようです。


本当に設備もスタッフもA校舎とは大違いで、同じ予備校で同じお金を払うのに、こうも違うのかと驚かされました。


塾長の少し長い話が終わった後、私と長女は、B校舎での体験授業を予約して帰宅しました(A校舎の体験授業はキャンセルしてもらいました。)。


体験授業にも問題がなければ、B校舎にお世話になることでしょう。


帰り際、長女は、私に柄にもなく、「付いてきてくれて、ありがとう。」と言いました。


何か買ってあげたとき以外、長女は面と向かって、「ありがとう」なんて言わないので、私は少し驚きました。


私は「こちらこそ、ありがとう。おかげで、いろいろな校舎を見られたよ。」と言いました。


思えば、兄弟が多いこともあって、今まで、長女にはあまりかまってあげられませんでした。。。


だからこそ、長女は私が予備校見学に付き合ったくらいで、めったに口にしない言葉を言ってくれたのかもしれません。。。


これからは、なるべく、長女と接する時間を増やそうと思いました。。。