「閉ざされたドアの向こうに新しい何が待っていて。きっと、きっとって僕を動かしてる。」


「高ければ高い壁の方が、登ったとき気持ちいいもんな。」


ご存知の方も多いと思いますが、どちらも、ミスチルの「終わりなき旅」の一節です。


どちらも、将来に迷う若者の背中を押してくれる力強い歌詞で、今の長男にぴったり当てはめるような歌気がします。。。


他方で、90年代にヒットしたMy Little Loverの「HELLO,AGAIN」には、真逆の歌詞が出てきます。


「自分の限界がどこまでかを知るために、僕は生きてるわけじゃない」


長男が、そのような生き方をするのも、もちろんありだと思います。


結局、長男の人生ですから、長男が自分で決断しなければならない。。。


これに尽きるのでしょうね。


話がかなり逸れましたが、長男の卒業式の続きです。


卒業式を終えて帰宅した私たちは、リビングで、卒業アルバムや卒業文集を読みました。


長男の書いた文章は、とても読みやすく、自分の考えや想いが読み手にヒシヒシと伝わる良い文章でした。


文章力や表現力というものは、一朝一夕で身につくものではありません。


私は、普段、文章を作る仕事をしているので、そのことは良く分かります。。。


長男の卒業文集を読んで、私は、ずいぶん成長したんだなーと素直に関心しました。


その後、長男は、少し照れくさそうにしながら、私に


「今までいろいろありがとね。」


と言いました。


私は、何のことか分からず

 

「‥‥何が?なんでよ?」


と言って聞き直すと、長男は


「いや、学費とか払ってくれて。」


と言いました。


「‥‥」


突然、こんなことを言われて、私は、正直、戸惑いました。。。


何言い出すんだ、こいつは。。。

こういうのは、本当、やめて欲しい。。。


そのときの私の嘘偽らざる心境です。。。


私は涙を堪えながら、長男に


「何いってんだよ。そんなの当たり前だろ!」


と言うのが、精一杯でした。。。


思えば、私は、自分の父に、そんな風に感謝の気持ちを言葉で伝えたことは、ありませんでした。


父は20年以上前に、亡くなりましたが、きちんと言っておけば良かったと少し後悔しました。。。