Aくんの話は、もう少しだけ続きます。


Aくんは大学卒業後、ある財団法人に就職しました。


私は、ある資格を取りたくて、大学卒業後も勉強を続けました。


その資格を仮に医師とします。


そのことを知ったAくんは、「もし、君が医師になったら、僕は君に嫉妬するよ。」と言っていました。


Aくんは、とてもプライドが高い人でした。。。


私は、何度も何度も、国家試験に跳ねられましたが、30でようやく合格することができました。


そのことを伝えに、Aくんの実家にいくと彼がいました。


彼は、庭先で私の姿を見つけると、「おー、合格したらしいな。うちの父が新聞で見つけたよ。」とそっけなく言いました。


特にお祝いの言葉はありませんでした。。。


その後、彼との交流はなく、10年の時が流れました。


ある日、私は、ひさしぶりに彼の実家を訪ねました。


さすがにもう実家にはいないだろうと思いましたが、Aくんのご両親に挨拶しておきたかったからです。


すると、Aくんのお母さんは、とても喜んでくれて、Aくんが結婚して、奥さんと二人の子どもと一緒に千葉県に住んでいることなどを話してくれました。


その後、お母さんは、Aくんに連絡を取ってくれました。


彼と話すのは、10年ぶりでした。


私がAくんに


「ひさしぶり。今、医師をしてるんだよ。」


などと簡単に近況を伝えました。


すると、Aくんは


「知ってるよ。君がネットで叩かれてたから、心配してたんだよ。」


と言いました。。。


私は、その一言に深いショックを受けました。


その後、彼と何を話したのかは覚えていません。。。


電話を終えて、すぐに私は、彼の実家をあとにしました。


Aくんのお母さんは、帰り際に、Aくんの連絡先を書いたメモを渡してくれました。


でも、私は、彼の実家を出て、すぐに、そのメモを破り捨てました。。。


それから、現在までAくんとは連絡を取っていません。


おそらく、これからも連絡を取ることはないと思います。。。


Aくんとは、残念な別れ方をしました。。。


ただ、時間がかかったとはいえ、私が◯◯になれたのは、小学校時代にAくんから受けた影響が大きかったことは間違いありません。。。


その意味では、今でも彼に感謝しています。。。