私は、あんな思いをしてようやく取ったのですから、当然、巣鴨だろうと思っていました。


ところが、次男は、「フンドシが嫌なんだよなー」と言い出しました。


私は、だったら最初から受けなきゃ良かったのに、、、と思いましたが、思春期の男子の気持ちも分からなくはありません。。。


フンドシはともかく、いざ取った後でS学園か巣鴨か悩む、次男の心情は理解できました。



実は、これまでS学園のことはあまり書きませんでしたが、S学園も巣鴨に勝るとも劣らない素晴らしい名門校です。


S学園を第一志望にする受験生も少なくありません。


確かに巣鴨よりも、東大合格者数は少なく、偏差値も少し低いのですが、早慶の合格者数は見劣りしません。


また、もちろん私立なので各教科の進度は速いのですが、生徒に対するフォローは手厚く、できない生徒をほっとかない教育方針には定評があります。


さらに巣鴨よりも、施設が充実しています。


他方、巣鴨は、特に数学の進度が速く、中学3年から数学選抜クラスを作るなど、数学に力を入れた教育をしています。


それはそれで、もちろん素晴らしいのですが、算数があまり得意ではなく、物分りの悪い次男がついていけるのか、正直、不安はありました。


もちろん私は、巣鴨に惚れ込んでいたので、巣鴨を推しました。


ただ、次男と話しているうちに、昭和の価値観で生まれ育った私だから巣鴨に惚れ込んだだけかもしれない、と思い直しました。


結局、六年間通うのは次男であって、私ではありません。


だから最後は、次男の意志を尊重しようと思いました。


その後、次男は、どちらかの学校を選択しました。


そして私は、何度か次男に、それで良いのかと念押しした後、粛々と次男が選んだ学校の入学手続をしました。。。