ちょっと母親の介護などいろいろあって、前回から空いてしまいました。すみません。

イタリアンに実際にあるレシピをアレンジして、おつまみに最適化した一品です。まさに赤ワインのためにあるようなおつまみになったかなと。合挽き肉のハンバーグが美味しいように、牛と豚を上手に合わせると、お肉の美味しさのマリアージュが実現する良い例だなと思っています。今回はなるべく安い材料を使ってやってみましたが、これで全然オッケー。凝った料理に見えて結構簡単なのでぜひトライしてみてください。

 

[愛妻家の一言]

ピノからカベルネまでどんな種類の赤ワインにもバッチリです。多少冷えても美味しくいただけます。見た目も、ひとくちサイズ感もとても気に入ってます。

 

〈お酒〉

◎赤ワイン 〇ビール 〇ウイスキーなどのハードリカー

 

■レシピ

材料(2人分) 

牛肉(なるべく赤身の切り落としなど) 約80g程度

生ハム(国産のスーパーで買える安いやつでオッケーです)4枚

とろけるスライスチーズ(今回はモッツァレラ系のもの) 2枚

にんにく 一片

ローズマリーの枝(あれば) 一枝

塩・胡椒 適宜

オリーブオイル 適宜(なければサラダオイルでも可)

凧糸(なければ木綿の糸ダブルでオッケー)

付け合せ (あれば)今回はクレソンを使いました。

 

作り方

①牛の切り落とし肉(40g程度)を10センチ×12センチくらいの四角に並べて肉たたきで肉同士をくっつけつつ、厚さも平均的になるようにする。

②軽く塩胡椒したら生ハムを2枚のせる。出っ張ったら折り返してオッケーです。

③チーズを下辺に揃えて載せて、下から巻き始める。チーズが最後に外に出ないようにして、最悪出っ張っちゃったら、出てるところを切る。

写真は、チーズが上すぎます。もう少し上辺に肉部分が残るように置いて巻いてください。

④凧糸や糸で弱めに巻いて肉がばらけないようにします。両サイドは肉で蓋をするように整えてください。(チーズの流出を最小限に食い止める)最後に表側に塩胡椒をする。(チーズの塩味を考慮して塩加減を調整ください。とろけるチーズの種類で塩分も違うので、塩分が濃いチーズは、塩加減を少なめにしてください)

⑤フライパンにオリーブオイルをひいて、ニンニクを荒めに切って入れ、香りを出すようにして、お肉と、(あれば)ローズマリーの枝を入れる。

⑥中火でお肉を少しずつ角度を変えながら焼き、全体に焦げ目をつける。牛肉に火が通ればオッケーと考えて、火からあげてください。多少チーズが溶けて出ちゃうのは想定内としてください。

⑦巻いていた紐を外して、ペーパータオルなどで余計な油と粗熱をとって、7ミリ〜1センチ程度の暑さに輪切りにしてください。両側は、お皿に並べたときの見た目のことを考えて思い切って最初に落としてつまみ食いしちゃってください。

⑧付け合せなどがあれば見た目もいいですよね。お皿に盛って完成です。

 

 

追伸

有名なサルティンボッカ・アッラ・ロマーナも仔牛肉と生ハム、セージの組み合わせですよね。違う種類の肉を合わせることで、種類の違う肉の旨みがうまく調和して、旨みが倍増してくれます。
牛肉は今回一番安い切り落としで工夫しましたが、いいお肉の塊を叩いて薄くするのが本格的です。もちろん薄切り肉だとくっつけたりすることなく、よりやりやすくなると思います。お財布事情と嗜好に合わせて、選んでもらってオッケーです。
いい赤ワインが手に入ったら、ただ買ってきたチーズを切るだけでなく、こんなおつまみがあったらちょっと凝った感があって、より楽しめるような気がします。ぜひ試してみてください。