おはようございます😊

気持ちのいい朝です

週末はどう過ごそうかな?



それではつづきをどうぞ


                       つづき㉛




二、三十分待つと順番が回って来て店内のカウンター席へと通される。


わたしの隣には外国人カップル、あなたの隣は男性のお一人様。

そう言えば待ち合い席でも外国人が多かった気がする。

聞けば、外国人旅行者にも人気のお店らしい。



席に着いたあなたは取り敢えずのビールを二つ注文する。



何を隠そう、回転寿司と言うのは人生で二度目。


勝手が分からずキョロキョロするわたしをよそにいつの間にかあなたは茶筒からパウダー状のお茶を掬い、カウンターに備え付けの小さな蛇口からお湯を注ぎ入れ二人分のお茶を入れてくれていた。


元来、外では常に気を配り、比較的気の利く方だと自負のあるわたしだけれど、あなたといるとこう言うことが頻繁にあって、気付けばグラスにビールが注がれていたり、サラダが取り分けられていたりする。


しかもいつの間にかさり気なく何の嫌味も感じさせずに。



あなたのスマートさの所以はこう言う所にもある。



先ほど頼んだビールも届き、新年初デートということで「明けましておめでとう」との声で乾杯をする。


グラスの三分の一を一気に飲み干し、何を食べようか思案する。


ちょうどその時、目の前を一番好きなホタテが流れて来る。

これはまさしく絶妙なタイミング。

ドキドキしながら手を伸ばす。


口の中に甘みと何とも言えぬねっとりとした食感が広がる。


その後、勢いで条件反射的に回って来たお皿に手を伸ばしたものの、好き嫌いの多いわたしはそのネタをジッと見たまま固まる。


苦笑いでわたしからお皿を引き取り、


「注文も出来るんだよ。」


とあなた。


折角、回転寿司に来たのに何だかとても残念だけど諦めそれぞれ好きなものを注文する。



頼むものの殆どが違っている二人。



何もかも違う二人。