おはようございます😊
朝は風が冷たいです
この後晴れてくるのでしょうか?
それではつづきをどうぞ
つづき⑭
車が走り出す。
料金を精算しウインカーを左に、の筈だった。
けれど、点滅しているのは、右。
「帰り道、こっちで良かったよね?」
当たり前のような顔で尋ねるあなた。
混乱するわたし。
あなたはわたしを抱きたいとは思わない?
あなたはわたしをもう好きではない?
あなたにわたしはもう必要ではない?
頭の中で様々な想いが交差する。
明らかに様子の変わったわたしに、
「美味しいかったね。予約ありがとう。」
と普通の言葉を掛けてくる。
無言の車内。
その日、わたしは夫に友人とクリスマスディナーに行くと言って家を出た。
遅くなっても疑われぬように場所は下北沢と言ってある。
今は午後八時半、五時過ぎに家を出たわたしが帰るには辻褄が合わない。
嘘がばれる。
一旦、綻びが見え出せばわたしは常に疑われ、あなたに逢う事が難しくなる。
そんな事は耐えられない。
まだ家に帰れない。
わたしを哀しく傷付けるあなたのためにそんな事を想う自分に嫌気がさす。