つづきをどうぞ






           つづき㉛




あなたに急な予定が入ることなく迎えた当日。



その日は朝から生憎の雨模様。

肌を刺す様な冷たい風が吹き荒ぶ。



身体の芯から凍えるわたし。



なれない夜の電車で緊張し、早くもお腹の痛くなったわたし。



二人の誕生日のお祝いにあなたが選んでくれたお店は六本木。

けやき坂のステーキハウス、熟成肉の店。



早くも始まっているイルミネーションを横目にコートを着ていないあなたは早足でお店へ向かう。



イルミネーションの横を仲良く手を繋ぎ歩く姿を想像していたわたしの心は既に傷ついている。



あなたの歩くスピードが寒さのせいなのか、愛情の希薄さなのか、はたまたわたしといるところを誰かに見られる心配のせいなのかは分からない。



あらゆる負の感情を抱えながらわたしはあなたの後を着いて行く。